未来編 まさしくそれに尽きる
『原因を作らないことが大事』
まさしくそれに尽きると思う。まったく意図せず原因を作ってしまった場合には、いや、厳密には、
『原因を作らないようにしっかりと注意していたにも拘らず』
であれば<過失>ということになるんだろうが、ロクに注意も払わずただ漫然と好き勝手していた場合にはそれこそ<未必の故意>的に責任を問われることもあるよな。<自動車の運転>などは本当にそれだと思う。『自動車を運転する』時点でそもそも大きな責任を負うことになるってのにそれを理解せず十分な注意を払わず結果として事故を起こせば当然ながら『自動車を運転する者として自覚を持たず漫然と運転していた』時点で義務を果たしてないからそれについて罪を問われるのは当たり前だろう?
自動車を制御するAIは、まさしく<命に係る緊急事態>でもない限り法律を破ることがない。ゆえに『違法な改造を行ったがために事故に至った』なんて場合でもない限り<運行管理者としての運転者>が責任を問われることがない。というかそもそも事故は起こらない。命に係る緊急事態の場合にはAIその旨を周囲に発信し、当局に通報し、他のAIの協力を得て<緊急走行>を行うんだ。だからその場合も罪には問われない。問うことができない。と言うかそもそもそれ自体が<法律上認められた対応>なわけで。
だがそういう<法律に基づいた行い>じゃなくいわゆる<身勝手な振る舞い>が素で問題が生じたなら厄介事が降り掛かってきたところで典型的な<身から出た錆>なんじゃないか? 俺はそのことを子供達に分かってほしいと思ってるし、そのために<手本となる振る舞い>を示さなきゃと思ってる。それを『面倒だから』と怠るならそのこと自体が後々厄介事を引き起こしてもむしろ当然と思わないか? 俺は思う。
人間というのは本当にそういう部分で自分を甘やかしてしまいがちな生き物だ。もちろん野生の生き物も自分本意な振る舞いをするだろうが、野生の生き物の場合はそんな自分を棚に上げて救いを求めてきたりもしないわけで。自分が招いたことは基本的に自分に帰結する。
対して人間は<基本的人権>を待つからこそ相応の<義務>や<責任>も負う。それもなしにただただ自分だけがいい思いをすることはできない。『たまたまそうなってしまっている』場合はあっても意図してそうなることはできないんだよ。
それを自分の子供に理解してもらうのは親の責任じゃないのか?
俺はそれを否定する根拠を持たないな。




