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陽編 捉え方次第

今の人間(地球人)社会は、あまりに複雑だ。覚えなきゃいけないことも膨大で、だからこそ、法律上は<成人>と認められる年齢になっても実際には『まだまだ子供』と見做されることが多い。実際に成人として扱われるのは早くても三十歳を過ぎた頃だな。そして当人の振る舞いによって判断される。


その意味じゃ、<法律上の成人年齢>が設定される以前の状態に戻ったとも言えるかもしれない。法律で成人年齢が決められる以前は、『当人に何ができるか?』を見られたり<通過儀礼>をこなせて初めて成人と認められたりしたと聞く。一律に<年齢>で成人か否かを判断するのは現実問題として不合理だったんだろうな。


もちろん法律上の成人年齢に達している以上は制度上は成人と見做される。選挙権なんかも与えられるし<責任>も成人として負うことになる。が、今の実社会では二十歳前後は<大人になるための猶予期間>的な印象なんだよ。就学してる者も多いし。


現在の<大学院>は単に<学士課程の延長コース>的なものになっていて、<修士課程>や<博士課程>はまた別になってる場合が多いそうだ。


ちなみに俺は両親が亡くなったこともあって通常の学士課程までしか行ってない。公的な就学支援がそこまでだったのもあるが、早く仕事をして一人前になりたかったんだよ。だから同年代の人間よりは一足早く<大人の仲間入り>を果たしたことになるか。


とはいえ、二十歳を過ぎたばかりの若造に本格的に仕事を任せてくれる企業なんてほとんどなくて、<アルバイト>という形で入って現場での働きで認めてもらい、正社員に登用してもらったんだけどな。


もっとも、せっかく働きを認めてもらえた会社も、妹の光莉(ひかり)のこともあって精神的に『壊れて』いた俺は、借金も理由の一つではありつつ何もかも投げ出して<惑星(プラネット)ハンター>なんかになってしまったわけだが。


だが、結果としてはそれが今の状況に繋がったわけだから、人生ってのは本当に、


『禍福は糾える縄の如し』


って感じだよ。それで言うなら『また何か不幸が訪れる』ってことにもなってしまうのかもしれないが、それを恐れてるだけじゃ今の幸せが台無しになってしまうだろうさ。だからその時はその時だ。そうなった時にまた考えるってことで。


それに、


『我が子を先に見送る』


なんて<親としての最上級の不幸>を味わってる最中だとも言えるかもしれないわけだし。


だから結局のところ、『捉え方次第』とも言えるんだろうな。



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