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ルイーゼ編 凶暴さを発揮する必要

などといつものごとく話が逸れまくってるが、(ほむら)(さい)については、概ね穏やかに過ごしてくれてる。トラブルにならないように常にエレクシアとイレーネとセシリアのうちの誰かが傍についてるが、基本的には凶暴さを見せることもない。


認知症になると理性が失われると聞くにせよ、『理性が失われると狂暴になる』というのは少し違うんだろうな。普段から鬱憤を抱えていたタイプが理性を失うと確かに狂暴になったりするんだとしても、猛獣だって四六時中狂暴なわけじゃない。その必要がなければおとなしいもんだ。だから(ほむら)(さい)にとってもここは凶暴さを発揮する必要がある場所じゃなかったということだろうさ。


もちろん、(じん)(ふく)(よう)はここで暮らすようになってもそれなりに凶暴さを秘めていたものの、それは元々暮らしていた環境がその凶暴さが必要なところだっただけだしな。


無論、生まれてからずっと人間に育てられた猛獣でも凶暴性を発揮する場合もあるにとはいえ、それすら必要がなければそうはならないさ。または、猛獣の方としてはただじゃれてるつもりだったのが脆弱すぎる人間(地球人)相手だったから事故になってしまっただけという場合もありそうだ。


そりゃ、ライオンやトラやクマにじゃれつかれただけでも致命傷を負う可能性があるわけで。それどころかチンパンジーでも握っただけで人間(地球人)の骨なんか簡単にへし折ったりできるんじゃなかったか? まあ実際、(ひかり)(あかり)も素手でボクサー竜(ボクサー)オオカミ竜(オオカミ)の骨をへし折れるしな。<獣人の形質を色濃く受け継いだ朋群(ほうむ)人>なら、ライオンやトラやクマにじゃれつかれた程度じゃ大した怪我もしないか。


と、いかんいかんまた話が逸れてる。


なんにせよ、俺やシモーヌや錬慈(れんじ)の場合は下手にじゃれつかれるだけでも大怪我する可能性はあるから、メイトギアはそれを予見して対処するさ。


AIの黎明期では、<道路標識>と<看板>の区別すら危うかったなんて話もあったらしいが、今では子供の玩具(おもちゃ)用のAIでさえそんなことはない。そんなおっかないものを流通させるとか、普通に責任問題だし。


しかし、その必要もないくらいに二人は穏やかだった。認知症を患っていてもお互いのことはちゃんと認識していて一緒にいればすごくおとなしくしてくれている。そう言えば以前、(さい)の体調が少し悪かったから診察のために光莉(ひかり)号の医務室に連れていくと(ほむら)がひどく落ち着きを失ったりしたこともあったんだ。セシリアがなだめてくれていたが、こういう時が危険なんだろうな。



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