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ルイーゼ編 選択しない理由もない

これまで、夷嶽(いがく)牙斬(がざん)ヒト蜘蛛(アラクネ)ヒト蛇(ラミア)竜生(りゅうき)などと戦闘になったりもしたが、その際もリチウムイオンバッテリーが爆発するようなことはなかった。それに備えて衝撃を緩和する構造を採用してたのが功を奏した形だな。そもそもリチウムイオンバッテリーが普及し一般に利用されていた頃だってよっぽどの粗悪品か直接衝撃を与えるかしないとさすがに爆発まではしなかったそうだし。


と言うかそんな簡単に爆発してたら爆弾を市販してるようなものだろうさ。それこそガソリンや液化ガスなどの<燃料そのもの>であっても、まともな品であれば適切な使用を心掛けていればそうそうそんな事態には至らない。一部の<本来の使用法を無視する輩>が雑なことをするから事故が起こるんじゃないのか? 携帯コンロとかでの<爆発事故>についても使用者が使用上の注意を無視した使い方で起こったものがほとんどだったと聞く。でなければ単なる<粗悪品>か<欠陥品>か<不良品>か。俺にはそういう実感しかないな。


それでも<万が一>を考えるならより安全な方がいいのも事実。加えて性能面でも圧倒するなら選択しない理由もないだろう。地球人社会だと諸々の<しがらみ>もあったとしてもここじゃまだそういうのもない。単純に『望ましいか否か』『有効か否か』『役に立つか否か』及び『リスクコントロールが可能か否か』で判断すればいいだけだ。


生産能力は一日に数十個程度だが、そもそも稼働しているロボットの数自体がようやく二千を超えた程度(当然九割以上がホビットMk-Ⅱ)だし、そのほとんどが<調査用>だから万が一があってもそこまで影響もないわけで、焦る必要もない。まあ、森林火災や巻き添えになる生き物もいる可能性は否定できないから軽んじていいわけじゃないにせよ、そこで焦って無理をして別の事故を引き起こしても意味ないわけで。


それに、新しく作られるホビットMk-Ⅱについてはもちろん最初からスーパーキャパシタ(仮)を搭載してるので、調査に出ているホビットMk-Ⅱのところまでハチ子で届け、<交代>する形で入れ替えている。そして戻したホビットMk-Ⅱはメンテナンスと共にスーパーキャパシタ(仮)への載せ替えを行うわけだ。


これを毎日続けていけば数ヶ月ですべてが更新できると。で、ロボットの更新を終えれば今度はドローンの更新だな。もちろん今の時点でも故障などでドローンを交換する際にはスーパーキャパシタ(仮)を搭載したものに入れ替えているが、ロボットの方を優先してる形ではある。



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