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ルイーゼ編 自然を侵す輩

そうだ。


<地球人という生き物自体を悪と見做して断罪しようとする環境テロリスト>


の主張に共感する者も確かにいないわけじゃないんだろうが、だからこそ環境テロリスト自体が完全にいなくなってしまうわけじゃないんだろうが、かと言ってその主張に誰もが共感できるわけじゃないがゆえにいつまで経っても<テロリスト>というレッテルがなくならないんだろ? 連中の考え方が本流になればそれは<テロリスト>じゃなくなるわけで。


だが俺も、連中の主張については『確かに』と感じる部分がまったくないわけじゃないにせよ全面的に共感できるわけじゃない。ましてや暴力に訴えるなんてのは論外だと感じてる。その時点で決して相容れない存在だ。『連中のことをテロリストと認識するのをやめる』なんてのは無理なんだよ。俺にとっても連中は<単なるテロリスト>でしかない。


ただ、連中の主張の中には<確かにと感じるもの>がないわけじゃないから、その部分については実際の政策として取り入れられてもきた。その結果が今の地球人社会の在り方だ。野生動物との棲み分けを徹底し、人間が住む地域は人間にとって都合のいいものにしつつ野生動物の棲む環境については<不可侵>とする。それを破る者については厳しく対処する。そういうのが徹底されてる。


まあその所為で野生動物そのものが一部の好事家の間では<垂涎もの>として高額で取引されるなんて事態も生じてるから、これまた環境テロリストにとっての格好の標的になってたりするわけだ。


ほとほと呆れるってもんだな。地球人の駄目さ加減を思い知らされる現実だ。が、そこで、


『だから人間(地球人)は悪だ!』


と切り捨ててしまえばそれは環境テロリストの考え方になってしまう。


『分かってる自分達こそが正しい存在だ』


とか<思い上がった勘違い野郎>になってしまう。俺はそういうのも情けないと思うんだ。


それに環境テロリストにとってはルイーゼみたいな<専門家>も標的だったりするしな。


<人間(地球人)の活動のために自然を侵す輩>


なんだとさ。だが、ルイーゼ個人に自然環境を丸ごと破壊するだけの力があるわけじゃない。あくまで彼女が発見したものをどう使うかの問題だ。だから俺達も、無制限に濫用するつもりはない。<鉱山の開発>も、限定的に行うことを心掛けてる。そうしなきゃ環境なんてのはたやすく壊れてしまうしな。


なんてことを俺がどれほど考えててもルイーゼはただルイーゼなんだよな。



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