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ルイーゼ編 自分だけが分かっていればいい

もちろん、人間が人間として生きていくためのリソースを確保するためにテリトリーを広げ資源を確保する必要はあったんだろうさ。だから結果として野生の猛獣のテリトリーを侵すという手段も取った。


だがそれをするということは、<しっぺ返し>があることも理解してなきゃ駄目だろう。なのに地球人はただ一方的に自分達だけが利を得、テリトリーを侵された野生生物側が反撃に出ることさえ<悪>として排除しようとしたよな。やれやれ<悪>はどっちの方なんだか。


とは言え、地球人を<悪>として断罪するのも短慮に過ぎるとは思う。地球人でありながら同じ地球人を悪と見做して活動する環境テロリスト達に<正義>があるとも思っていない。しかし同時にちゃんと考えなきゃ解決できないだろうとは感じるんだ。


まあ俺が思い付く程度のことはとっくに思い付いたのがいたからこそ今の地球人社会があるんだろうが。俺もそれを見習いたいと思ってる。俺の考えだけでここに社会を築くなんてできるはずもないだろ。そこはしっかりと<先人達の知恵>から学ばなきゃ。<教育>は本来そのためのものだろうし。先人達が得てきたものを受け継いでさらに磨いていくためにするんだろうと実感したよ。学校に通ってた頃にはそこまで思いもしなかったが。加えて、教えてくれる者も皆無だったよな。教える側もたぶんそこまで考えてるのは少なかったんだろう。残念な話だ。


一応、学校にも補助役としてメイトギアが配置されていて人間の教師じゃ手の届かないところ対処しきれないところのフォローをしてくれるんだが、あの頃からすでに俺はロボットを毛嫌いしてたから何を言われても右から左に聞き流してたなあ。


だからこそ、<伝える側の在り様>が大事なんだと思う。どんなにいいことを言おうとしてても相手から不信を向けられていたら届かないだろう? 


<相手に言葉を聞いてもらえる振る舞い>


というものを心掛ける必要があるんだと今なら分かる。他でもない俺自身が相手によって話を聞く聞かないって区別してたし。


どれほど立派な志を持ってようが他人にそれが伝わらなきゃ意味がないだろ。


『自分だけが分かっていればいい』


なんてのは自己満足の極みだ。どんなに素晴らしい気付きであろうと誰かに伝えなきゃ伝わらなきゃ当人が死んだら最初からなかったことになってしまう。


環境テロリストの言ってることも中には『なるほどと思えるもの』もあるんだとしても連中の在り方じゃそりゃ届かないさ。



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