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ルイーゼ編 改めてそれが裏付けられた

まあ、<スーパーキャパシタ(仮)>がもしメイトギアに使えたとしても、<元々搭載されているキャパシタ>にさえ及ばない性能だから意味がないというのもある。<化学反応式バッテリー>と同サイズにすればかろうじて蓄電容量は上回れるもののそれすら気休め程度のものだしな。だからメイトギアについては無線給電網の範囲内で運用することにした方が確実なんだ。


対して、ドーベルマンシリーズ、アリスシリーズ、ドライツェンシリーズ、ホビットシリーズについては、<スーパーキャパシタ(仮)>を搭載した上で予備を持たせれば無線給電が届かない場所でも運用は可能だ。人間が活動するには<兵站>が必要なのと変わらないだろうさ。


メイトギアについても、直接搭載はできなくても<移動電源>を同行させればそこから給電できるからそういう形で運用もできるけどな。どうしても必要になった時の選択肢としては確保しておくさ。


ただ、やっぱり数が限られている以上、容易に数が確保できるホビットシリーズの役割は大きい。得られたデータを基に改良を続けて、最初は<素人並>だったのが<訓練された人間並>となり、今では<錬度の高い軍人並>のパフォーマンスを発揮してくれている。基本的にほぼすべてここで得られる資材のみで構成されているからこそ逆に改良もしやすいというのが強みになってるな。


で、さっそく<スーパーキャパシタ(仮)>を搭載したホビットMk-Ⅱを、実証試験も兼ねて<調査>に送り出す。今までは<移動電源車>や<無線給電の中継器としての母艦ドローン>を同行させてたが、それよりもっと小規模かつ簡便に派遣ができるようになるだろう。加えて、今はドーベルマンMPMに任せている<牙斬(がざん)の監視任務>についてもホビットMk-Ⅱに交代してもらうことになるだろうな。


と、牙斬(がざん)の名前が出たしせっかくなので少し触れておくと、牙斬(がざん)はもうすっかり<野生のルプシアン>として群れを率いていた。子供も何人も生まれているが、牙斬(がざん)の見た目はともかく<怪物としての能力>を受け継いでいる者はいないようだ。


そりゃそうか。牙斬(がざん)の能力の多くは、


<例の不定形生物由来の物理書き換え現象ありきのもの>


だからな。例の不定形生物由来の肉体を持たない者じゃ発揮しようもないということだ。それを確認できたのは幸いだったよ。あくまで生物としてはかろうじて常識の範囲内に収まる種だけが繁殖できてるところからも予測はしてたんだが、改めてそれが裏付けられたわけだ。



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