表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2600/2987

ルイーゼ編 発見

この日、ルイーゼが急に、


「これが採れた場所に連れてって」


アリニにそんなことを言い出した。まだ日付が変わって少ししか経ってない真夜中にも拘わらず。それまでいつものように鉱物を調べていたと思ったら突然。


もっとも、その時間は俺も寝てたから後になってそう報告を受けたんだけどな。


で、アリニからの報告によると、ルイーゼは調べていた鉱物が採取された場所に自分を連れて行けと言い出したわけだ。彼女がそんな風に言い出したとなると後に引かないのはよく分かっていたから。


「分かりました」


アリニは敢えて異は唱えず、ドラニ及びホビットMk-Ⅱ六機を付けて彼女を送り出したとのこと。ちなみに斗真(とうま)はぐっすりと寝ていた。そこで揉めて騒ぎになって彼の眠りを邪魔してもいけないという判断もあったんだろう。


そうして出掛けたルイーゼ自身には、距離もそれほどじゃなかったのもあって<車椅子ロボット>に乗ってもらったそうだ。まさかこんな形で早速役立つとはな。不整地をもものともせず安全に彼女を送り届けることができ、性能の検証が図らずもできた形か。


すると彼女は、ホビットMk-Ⅱが採掘を行っている<鉱山(と言っても実際には小高い丘程度だが)>にそのまま入っていってすぐさまそこで新たに採取された鉱物の確認を始めた。


「それは?」


問い掛けるドラニに、


「ああ、これはいい。今までで最高の質のHiシリコンだ」


興奮した様子でルイーゼが答える。彼女が発見したのは、


<スーパーキャパシタを生産するための施設のレベルを一気に上げるのに必要な品質のHiシリコン>


だったんだ。


『スーパーキャパシタを生産するための施設にも高品質のHiシリコンが必要』


なんだよな。そして今回、十分な量のそれが見付かったんだ。これによってさらに数年はかかる見込みだった<スーパーキャパシタを生産するための施設>の建造が一気に進むことになったんだよ。


なお、便宜上、従来品との区別のために<スーパーキャパシタ>と俺は称していたんだが、地球人社会でそう呼称されているのはアリアン(スパーチヌーク)のような大型の機械の電源として使われるもののことであって、俺達が作ろうとしているのはあくまで<最初に実用化されスーパーキャパシタと名付けられたもの>であり、今では単に<キャパシタ>と呼ばれてる。地球で産出される材料だけで作られた<従来品のキャパシタ>はすでにキャパシタとしては使われてないからそれで問題なかったもののここじゃ区別するために敢えてスーパーキャパシタと仮称していたんだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ