表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2542/2987

メイフェア編 楽観も悲観も過ぎれば毒

ああそうだ。人間(地球人)が劇的に進化して<危険や異変を察知してからブレーキを踏むなどの動作に要する時間>が大きく減るならなるほど速度を上げてもリスクはそれほど増えないだろう。


だが、実際に人間の能力の方は自動車の性能が上がったほどは向上していない。速度が上がれば<空走距離>は当然増える。そしてさらに、


『速度が上がればそれだけ運動エネルギーも増え、衝突などがあった時の衝撃は大きくなる』


のは多少でも物理を知る人間なら知っていて当然だよな? だから『速度を上げる』のはそれだけリスクが増える行為なんだってことだ。


もちろん『周囲との速度差が大きい』のもリスクだろうさ。だがそれは結局、


『速度を上げることによるリスク増を理解してない大人がそれだけ多い』


という意味でしかないだろ。


<自動車の運転免許を取ることもできる年齢の人間がそれを理解してないという恐ろしい事実>


がそこにあるということだ。


『自分の身を守るためにもルールは守っておいた方がいい』


ということすら理解できない大人がそれだけ多いという恐ろしい話だ。だからこそ<自動運転>が進歩して実用化された。つまり、


『人間の大人は信用されてない』


からこそそうなったしそうするしかなかったという<情けない事実>なんだ。


そもそも<速度を上げることで短縮できる時間>なんてのは、『時間に余裕を持って行動する』ことで簡単に相殺できるものでしかないしな。これは、電車やバスの発車時刻についても同じ。十分に間に合うように行動できればエスカレーターを歩く必要もなくなるのに、それをしないんだ。<大人>を自称する人間でさえな。


だってのに、


『周囲の流れに乗ることで安全な運転になる』


だとかただ話を逸らしてるだけなのをドヤるんだから、そりゃAIやロボットにサポートしてもらわなきゃ事故も減らせないってもんだ。<自動運転>一つとっても人間というものが実は大した存在じゃないというのを物語ってる。


しかし同時に、レックス達のような人間がいることもまた事実。『人間なんてロクでもない欠陥品だ』と見限ってしまうのが短慮でしかないという証拠でもあるか。


俺はそれをわきまえなきゃいけない。楽観も悲観も過ぎれば毒だ。竜生(りゅうき)の解剖も<必要になるかもしれないデータ>を得るための手段。楽観に過ぎて眠っていたリスクを起こす結果になってもいけないし、だからといって悲観に過ぎて必要なデータを得る機会をみすみす捨ててしまうのも愚かしいさ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ