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メイフェア編 俺にしかできないこと

ああそうだ。俺は決して、


『レックス達に何もかも任せきりにして自分は楽をしたい』


というわけじゃないんだ。あくまでも<役割分担>ということなんだよ。


『安心してそれができる相手という実感がある』


って話だな。その代わりにもちろん俺も俺にできることをする。ここでは俺にしかできないことがはっきりとあるしな。<唯一の純粋な地球人である俺>にしかできないことがな。


俺がそれを果たさないと、ここに<社会>を作り上げていくことすら容易じゃないだろう。いや、俺にしかできないことを俺がちゃんとやっていても簡単じゃないとは思うが、それでも<地球人社会製AI>の協力が得られるというのは途轍もないアドバンテージだ。それなしじゃ俺には<ビジョン>を立てることさえままならない。正直、一から十までAIとロボットの存在を当てにしてあれこれ考えてるだけだし。


情けないことこの上なくても身の程をわきまえた上で現実的な方法を取るならこれしか選択肢はないさ。


そしてここに社会を築く上で『リスクを知る』ためにも<知見>は多いに越したことはない。


<リスクを承知しているからこそ避けられる危険>


というものは確かにある。その上で、


<リスクを冒してこそ得られるメリット>


も現にある。それを得るためにも知るべきものは多い。『知る』ことでリスクを最小化できるんだ。


<自動車の運転>


なんかでもそうだろう? 自動車を運転するというのは実に様々なリスクと向き合うことになる行為だ。人間(地球人)は<自動運転>の実現でリスクの回避を目指してきたが、それまでには無数の<悲劇>もあったよな。決して回復できない<痛み>も抱えてきた。


『どんなにルールを設けても人間は常にそのすべてを遵守することはできない』


というのもリスク一つか。<制限速度>なんかがいい例だな。


<制限速度をきちんと守る人間>


なんてのはむしろ少数派だったそうじゃないか。


『流れに乗るのが当然』


だとか言って制限速度以上で自動車を走らせることこそが正しいと考える人間は、どれほど自動車の性能が上がろうが、それに比べて人間自身の能力が飛躍的に上がるわけじゃないということを理解してないよな。危険や異変を察知した人間が反射的にブレーキを踏むなどの動作に移るまでに要する時間は劇的に減るわけじゃないのが分かっていれば<速度に潜むリスク>も分かるんじゃないのか? 


なのにそんな自身の無理解を『流れに乗るのが当然』という理屈で誤魔化しているんだ。



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