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メイフェア編 そういうキャラクター

地球の、俺のルーツでもある国の歴史におけるいわゆる<戦国時代>やそこにいたるまでの時期は、それこそ相手が子供だろうと容赦なく痛め付けられるような社会だったそうじゃないか。


そしてそこで育った子供がやっぱり子供だろうと平然と痛め付けるような大人になった。<厳しい社会>の実態なんてのはそういうものだろう?


子供は大人の姿を真似て人間としての在り方を学んでいくんだからな。


だがその一方で、そんなのを否定したい気持ちもあったんだろうな。だから徐々にそういう在り方が否定されるようになっていった。それこそ、地域によって温度差はありつつ進行度の違いはありつつ、地球全体で、


『こんなのは嫌だ』


と思う人間がいたからこそ、<暴力>は否定されていったわけだ。それを本当に肯定してしまっては自分達自身が滅ぶと無意識のうちに察していたのかもな。


だが同時に、自分の感情や気持ちを優先したいがために未練がましく暴力を肯定せずにいられない人間が残り続けたのも事実ではある。そういう奴が、


『ガキには厳しく接するべきだ』


とかイキるわけだ。自分より確実に弱い相手にそうやってイキるのがどんなに無様なのかを理解することもできないままに。


だがまあ、それもまた<人間という生き物>なのも現実だと、これまでの人生経験で思い知ったよ。さすがに百七十年ばかり生きてるとな。二十一世紀頃の<後期高齢者>と呼ばれる年齢の人間の倍も生きてきたんだ。<身の程>ってものもなんとなく分かってくる。むしろそれでもなおまったくわきまえることもできない人間というのは闇が深すぎるだろ。


フィクションでは何百年と生きていてもまるで幼児のようなメンタリティのままのキャラクターなんかも出てくるが、正直、俺にはピンとこない。それだけの人生経験を積んでどうして幼稚なままでいられるのかがな。よっぽど<客観視>というものができないんだろう。そもそもそういう能力が根本的に欠損してるのかもしれないが。


『物事を一切客観視できない』


『経験の一切を活かすことができない』


なんてのはさすがに普通じゃない。実際、そういう<特性>を持つ人間というのもいるらしいし、そういうのが<何百年という寿命>を得たのがキャラクターとして描写されてるのかもしれないにしてもだ。


ま、フィクションにその辺りの理屈を求めるのは<野暮>ってものか。<そういうキャラクター>はそういうキャラクターなんだろうからな。


でも、やっぱり俺にはピンとこないな。



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