表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2479/2987

メイフェア編 愉しむもの

今でこそ煙草についても、


<嗜好品であるという現実>


がわきまえられてきて、


<シガーバー的な店で愉しむもの>


という認識が定着したが、かつてはそれこそ<路上喫煙>どころか<歩き煙草>も当たり前だったらしいじゃないか。もっとも、実際にはそれは元々嫌われていて、だからこそどんどん禁止されていったんだとか。


なのに、


『喫煙者の権利を侵害するな!』


みたいに喚いて現実を受け入れようとしないのもいたんだろう? 自分達が散々、他者の権利を侵害してきておいてそれだというのなら、<大人>なんてものがいかに幼稚で自分に甘いかの証拠そのものだよな。


路上というのはあくまで<移動のために利用する場所>であって、


<嗜好品を愉しむ場所>


じゃないんだよ。ましてや権利者や管理者が『禁煙だ』と決めたところで煙草を吸おうなんて、<大人にすること>か?


しかし同時に、酒はちゃんとそれを愉しむための場所があってそこで節度を持って愉しんでる分にはとやかく言われないのに煙草は小さな喫煙室に隔離されたりした時期もあったとか。それは『さすがにおかしいんじゃないか?』と俺も思う。実際に商品として一般に流通してるものをちゃんと愉しむ場所がないというのは違うよな。別に法の網をかいくぐった<脱法商品>というわけでもないんだし。


まあ、だからこそ酒と同じように<愉しむ店>ができていったんだろう。その流れについては当然だと感じる。俺だって別に、


『清く正しく生きろ』


『清貧であれ』


とか言いたいわけじゃないしな。


そんな話になったら俺自身がまず槍玉に挙げられるさ。普通の地球人の感覚じゃ眉を顰められるような生き方を散々してきたし、自分でも、


『褒められた人間じゃないよなあ』


としみじみ思うし。


同時に俺は、酒は飲むものの煙草にはまったく興味がなくて、地球人社会で暮らしてた時にも吸った時期はなかった。コーネリアス号の乗員達にも煙草を吸う習慣のある者はいない。


そりゃそうか。わずか全長二百メートル程度の宇宙船の中でただ自分の<嗜好>のために空気を汚染するような行為を我慢できない者が選出されるわけもないよな。<煙>云々もそうだが、<必要のない燃焼>によって一酸化炭素等を排出するというのは、シャレにならないだろ。


これが<移民船>なんかだと全長千メートル級の小型のものであっても内部に<強力な空気清浄機を備えたシガーバー>も入っていて、そこで煙草を愉しむこともできるが、<探査船>と<移民船>はまったく別のものだしな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ