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メイフェア編 旭音

そんなこんなで人間の場合は社会の中で生きていくには考えなきゃいけないことがとてつもなく多いが、野生の場合はそこまででもない。野生の生き物はそんなことには人間ほど拘らない。気に入らなきゃ攻撃してきたり逆に完全に無視したりするだけと、基本的にシンプルだ。


メイフェアの態度についても、(ほまれ)の仲間達は俺が心配しなきゃいけないほど気にしてるわけでもない。


それに、(ほまれ)の仲間達にとって彼女はあくまで<ボスの力>であって、自分達と同じ<パパニアン>だと認識してるわけでもないから捉え方が違って当然とも言えるか。


人間(地球人)だって人間(地球人)以外の生き物に対しては別の捉え方をしてるしな。その中で例外的に、 


『たまに人間(地球人)の感覚を当てはめて捉えてしまってる場合もある』


というだけだ。しかもそれすら、『本当に人間(地球人)として見ている』わけじゃない。結局のところは『都合よく解釈してる』だけでしかない。


『ペットを<家族>だとか言いながら金で買ってる』


みたいなのがいい例だ。人間同士であれば『家族を金で買う』なんてのがどんな目で見られるか大抵が想像付くだろうに、ペットが相手だと平然とそんな真似もできてしまう。


まさしくダブルスタンダードってヤツだ。俺としてはあまりそういうのは好ましいとは思わないものの、人間(地球人)ってのは<そういうもの>だからなあ。過剰に気にしていても疲れるだけで精神衛生上よくない。


それに比べて(ほまれ)の仲間達は実に合理的にメイフェアを『利用して』くれてるよ。『わきまえてる』と言ってもいい。『自分達とは違う』というのを皮膚感覚できちんと理解してくれているんだ。


まあ中にはメイフェアに懐いてる幼体(こども)もいたりするが、それさえほとんどは成長と共にわきまえていってくれてる。成体(おとな)達がしっかりと手本を示してくれてるからだろうな。だからこそ<幼体(こども)のうちの気の迷い>で済んでるとも言えるか。


ただ、<例外>はどこにでもいる。もちろん(ほまれ)の群れにもいる。(ほまれ)(みこと)の息子である(あきら)の娘、つまり(ほまれ)にとっては孫にあたる旭音(あきね)がそうだった。


旭音(あきね)は現在、満年齢で五歳。人間(地球人)なら中学生になるかならないかくらいの年頃といった感じだろうか。


他の幼体(こども)達は、メイフェアに懐いている様な素振りを見せていても成長と共に異質感に気付いていくのかある程度の距離を置くようになるはずが旭音(あきね)は今でもメイフェアにべったりだった。


ちなみ旭音(あきね)には同じ年に生まれた兄の旭久(あきひさ)がいるが、こちらはまったくそんな感じじゃないんだよな。



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