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焔と彩編 あまりに巨大すぎる利益

地球人社会には、


<タックスヘイブンを用いた租税回避>


的な手法によって税金を免れようとする行為が今なお存在している。だが、


<あまりに巨大すぎる利益>


の場合は、租税回避などによって税金逃れをしても、<管理コスト>そのものが途方もないものになるんだよ。利益全体の把握だけでも半端じゃないしな。だからってきちんと管理しないと今度は<水漏れ>みたいな形で漏れ出してしまったりもするんだとか。


で、それも放置してるとやがて書類上の額と実際の額の差異が大きくなりすぎてそこの修正作業だけでも天文学的なコストがかかってしまう。


きっちり管理すればコストがかかり、杜撰な管理を行えば水漏れのようにして利益が漏れ出ていってしまう。


『巨大すぎる』


っていうのはそういうもんだってことだな。<生物の体のサイズ>ってのも、物理的な限界があるだろ? それと同じようなものが<経済>にも存在するらしい。それぞれ独立した経済が互いに関わり合ってるだけなら大丈夫でも、一つのところに集まりすぎるとその巨大さゆえにまともに維持することもできなくなるんだと。


だから精々、一つの惑星で<億万長者>と言われてる程度がまあ限度なんだそうだ。


<アミダ・リアクター>の小型化および量産化に大きく貢献し、それにまつわる特許を多く保有し、<地球人社会そのものを支えるインフラ>として、すべての植民惑星に普及したことで途轍もない金が無限と思えるくらいに舞い込んでくることになったと言われる、


<狂気の天才科学者アリスマリア・メルシュ博士>


も、自身の資産の管理までは力が及ばなくて、その一部が事実上の<行方不明>になってるとも聞く。


まあそもそもメルシュ博士自身、資産管理にはまったく興味がなくて他人に任せきりで、着服されようが横領されようがまるで頓着しなかったらしい。みみっちい小悪党がせしめることができる額なんて、皮膚の上で微生物が這ってる程度のものなのかもな。


とは言え、そうやって消えていった資産は把握すら困難らしくて、このまま放置すれば数百年以内には完全に雲散霧消してしまうとも言われているんだとか。


もっとも、メルシュ博士当人はすでに故人であって、博士の意向を受けたロボットと資産管理会社が管理を引き継いでいるだけだから、失われてもそこまで困るわけじゃないのか。


博士には家族もいないそうだし。


ただ、<自称家族>は数百人単位でいるとも聞くな。彼女の資産や研究成果を狙ってる輩が。



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