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焔と彩編 なんとなく引っかかってしまう部分

何度も、


(ほむら)達と 同じような事例については、注視しつつも原則として尊重する』


的なことを言ってきたが、俺自身が地球人にある以上はついついなんとなく引っかかってしまう部分はどうしてもあるんだ。あくまでそれに囚われ過ぎないように自らに言い聞かせてるだけでしかない。


それも結局、


『俺一人が正しいというわけじゃない』


のをわきまえていればこそか。少しでも自分にとって腑に落ちない部分があるだけで全否定なんてしてたら、人間の社会は成り立たない。


何より自分自身が<社会にとってのリスク>になってしまう。


<テロリスト>などはまさしくそれだしな。加えて<暴君として君臨する独裁者>も同じだろう。


そこまででなくても、ネットなどで誰かを死ぬまで追い詰めようとする輩も結局はそういうことだよな。


まあ俺の立場だと、<暴君として君臨する独裁者>ってことになるのか。


そうなりたくなければ、


『自分にとって納得できないものは一切合切を全否定』


なんてしてられないということなんだよ。


自分にすべて都合のいい世界なんてのは存在し得ない。


それは実際の社会を経験しなくても分かる。実感できる。なにしろ自分の家族すら完全に自分の思い通りになるわけじゃないし、それどころかフィクションでさえ、全部が常に自分好みに作られるわけじゃないからな。このことからも分かるはずだ。


そう、子供でも分かる程度の理屈だ。


自分に直接の大きな実害があるわけでもない<納得できないこと>については、お互いに飲み込んで生きていくしかないんだよ。 


こう言うと、


『嫌な気分になること自体が大きな実害だ!』


だとかキレるかもしれないが、じゃあそれをどうすると言うんだ? どうできると言うんだ? 精々、悪態を吐くぐらいしかできないだろうが。


たかが凡人にはな。


俺も、単なる凡人にすぎないが、たまたま俺にとっては荷が勝ちすぎている大役が巡ってきただけだ。


だからこそ、凡人ながらでも家族の力を借りて、仲間の力を借りて、AIの力を借りて、やれることはやっていかなきゃと腹を括っただけなんだ。


(ほむら)(さい)(あらた)(りん)のような事例が今後も起こる可能性は決して低くないだろう。全体からの割合で言えばとても小さいにしても、実際に身近で起こった者にとっては大変に大きな問題になる。


だが、どちらかが一方的に強要されて関係を持ってしまったのならばともかく、互いに惹かれ合ってのそれであれば、結局は周囲の受け止め方次第なんだ。


地球人にとってはとんでもなくても、実際に自然においては現に存在する事例なわけで。



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