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焔と彩編 水掛け論

(ほむら)(さい)(あらた)(りん)の件は、お互いにそれを望んだ結果であり、自分の欲求を一方的に押し付けたわけじゃない』


俺はその事実を重視する。


実際に、たまに喧嘩のようなことになる時はあっても、それが過ぎればただただイチャイチャしてるだけだしな。


そしてもし子供ができて、その子供に何らかの<問題>が生じたとしても、それをフォローする覚悟はできてた。エレクシアもセシリアもいたし、イレーネもいる。


さらに今じゃドーベルマンシリーズやアリスシリーズやドライツェンシリーズやホビットMk-Ⅱもいる。<介護の手間>さえ大した問題じゃないさ。


まあこの点については、結果として子供ができなかったから杞憂に終わったけどな。


決して近親者同士での恋愛を推奨するつもりはないものの、一方的に関係を迫るのでなければ強く禁止まではしないつもりだ。


ただしそれは逆を言えば、


『強引に関係を迫るようなことは決して許さない』


という意味でもある。そこは寛容ではいられない。


それこそ<強制不同意性交>のようなことは認めないし、放置もしない。


まあそこについてはそもそも自分の欲求を一方的に他者に押し付ける必要がない状況を作り出すことで、抑えていくつもりだけどな。


ことが起こってから対処するんじゃ、不幸になる者が多すぎる。


救われない。


怨みや憎しみも消えない。そしてそれは次の不幸を生み出していくことも多い。


そんなの、つらすぎるだろ。


一方で、本気で想い合ってる者同士を周囲の都合で引き裂くのも、好ましいことだとは思わない。


その辺りの匙加減については、個別の事例をきちんと精査するしかないだろうな。


被害者が被害を訴え出やすいようにしつつ、同時に一方の言い分だけで安易に判断することも避ける。


今じゃ、ロボットが見聞きしたものが、煩雑な法的手続きが必要とはいえ証拠として使われるからな。ロボットを同伴させていれば、


『言った言わない』


で水掛け論をする必要もなくなるんだ。


特に<性被害>については、どうしてもプライベートな密室に等しい場所で発生することが多いわけで、しかも<デートレイプ>と言われるような、


<顔見知りによる強制不同意性交>


の場合だとそれこそ、


『合意があったのかなかったのか?』


で延々と揉めることが多くなるらしいしな。だからこそ、二人きりの状態でのやり取りはともかく、その直前直後のやり取りなどからある程度の推察もできるだろうし、ロボットが見聞きしたやり取りが大きな状況証拠になった事例も少なくないそうだ。



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