表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

230/2991

平穏な毎日(それが何よりだな)

イレーネがうちに来てからも、何だかんだと平穏な毎日が過ぎてた。寛いでる(ひそか)に、気付けば(じょう)と共に姿が見えなくなってる(じん)、マイペースな(ふく)、やけに甘えてくる(よう)の他、やっぱりイチャイチャしてる(ほむら)(さい)(あらた)(りん)(あかり)に食事を与えてるシモーヌに、(あきら)の育児に余念がない(はるか)(ちから)って感じだった。


そんな俺達を、エレクシアとセシリアがサポートしてくれる。


(ひかり)とイレーネは今、縄張りの中を散歩中のようだ。


ちなみに、要人警護仕様であるイレーネの戦闘モードは、おおむね機能を維持していることが、メンテナンスの際のチェックで確認できている。そちらは通常モードのそれより更に厳重にガードされてるからだろう。電子的なのは元より、物理的なハッキングに対しても対抗できるようにってことか。なんか聞いたところによると、ロボットをはじめとしたAIが搭載された機械でそれなりの能力を持つもの(AIが判断を誤まれば人間に大きな被害が出る可能性のあるもの。具体的には自動車や列車や航空機やロボット)は、独立した複数のAIを連動させて一個の人工頭脳って形にしてるらしい。一つがハッキングなどを受けても他がそれを感知し、対処する為に。


一方、通常モードで使われる領域は、コストの点からもそこまでじゃないとかなんとか。それに、通常モードで使う表情や気遣いや、人間にも見える様々な仕草といったものは戦闘モードでは必要ないから殆どサスペンド状態にするし、単純にロボットとして動作するだけなら必須じゃないんだ。


だから、今のイレーネだって、完全な状態のメイフェアに比べると性能は落ちるかもしれないとしても、戦闘能力そのものは生身の人間じゃ絶対に勝てないレベルらしい。


なら、(ひかり)をガードしてくれるという意味でも頼りにはなる。


と思ったら、散歩中の(ひかり)の頭の上に現れたヘビ(に似た動物。足の痕跡がまだ残ってる)を、左手で摘み、ぽいと密林の奥へと放り投げた。そのヘビ独自の毒は持たないものの、口の中に住むバクテリアの所為で咬まれると結構痛む上に腫れたりもするから厄介なんだよな。薬や治療用のナノマシンはあまり使いたくないし。


実はこの時、(ひかり)自身もそのことには気付いてて警戒してたらしいんだが、それより先にイレーネが対処したということだ。


このように、何だかんだと助かってたりするんだ。


ま、平穏な毎日が送れてるのも結局、エレクシアとセシリアとイレーネのおかげか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ