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ホビットMk-Ⅱ編 人間という生き物の駄目なところ

いずれにせよ<嗜好品>というものは、あくまで<嗜好>の範囲に収まっていれば問題ないものの、


<依存>


という形になってしまってはいろいろ差し障る部分が出てくるということだろうな。煙草にしても、


『吸っちゃいけない場所で吸う』


『控えた方がいい場面でも吸わずにいられない』


からこそ文字通り煙たがれたりするわけで。


ましてや<ポイ捨て>なんてことが日常的に行われてたんじゃ、規制されても当然だとしか思わない。『吸っちゃいけない場所で吸う』とか、『控えた方がいい場面でも吸わずにいられない』とか、


<高い依存性の証拠>


以外の何だって言うんだ? <ただの嗜好品>だと言うのならそれこそ駄目な場面では控えられなきゃおかしいだろ。


その所為もあって、六十世紀になっても煙草はまだ存在しているものの、非常に制約が多くて気軽に楽しめるものじゃなくなってるのも事実だな。禁煙指定されている場所で吸ったりすれば管理者が配置したメイトギアから直ちに注意を受けるし、そこで乱暴な態度を取ればそのまま<通報>もされる。<ポイ捨て>なんかしようものならまさしく、


<廃棄物処理法>


に抵触するということで警察沙汰になってもなにもおかしくない。基本的に一回だけならメイトギアやレイバーギアから警告を受けるだけで済むものの、何度も繰り返すとならば実際に<逮捕・起訴>さえ有り得るからな。


これも結局、<マナー>で済まされていた間にしっかりと改めなかった過去の、


<性質の悪い喫煙者>


が招いた結果だろう。


ここで非難されるべきはあくまで<性質の悪い喫煙者>であって、規制を強めた行政の方じゃないはずだ。行政に対して文句を言うのは典型的な<責任転嫁>でしかないだろうさ。


行政の方も、マナーの向上のために啓発を行ったり、啓蒙活動を推進してきたにも拘わらず態度を改めなかったのがいたことで、十分な猶予を与えつつ規制を強めていっただけだしな。


こういうところも、


<人間という生き物の駄目なところ>


だろうなあ。


改めるための猶予を与えてもらっているのに改めることをせず、そうして規制が強まれば被害者ぶるんだから。


ここで実際に『割を食ってる』のは、


<わきまえようとしてる喫煙者>


だよな。


俺が聞いた話でも、職場に煙草の持ち込みが禁止されているのにも拘わらず持ち込んで、それでうっかり商品に混入させてしまうという事例があったらしい。


そしてその所為で、職場で煙草を吸ったりしなければ、身に付けてるだけならお目こぼしされていたのがそれすら許されなくなったと。


元々煙草を吸わない人間からすれば何の問題もない規制強化だが、<わきまえてた喫煙者>にとっては本当に迷惑な話だと思う。



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