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再度考察(いろいろ気になることはある)

まあ、シモーヌもあくまで学者気質なだけであってクリエイターとかその辺じゃないからネーミングセンスそのものはあれでも、少なくとも俺が思い付いたものよりは何となく学術的っぽいかなと思わなくもないから、今後はシモーヌが考えたもので呼ぶようにした。


ボノボ人間(パパニアン)カマキリ人間(マンティアン)ライオン人間(レオン)タカ人間(アクシーズ)ワニ人間(クロコディア)ヒョウ人間(パルディア)って感じで。


ちなみにクモ人間は、伝説上の生き物にあやかって<アラクネ>と呼称する。あと、ここのクモ人間(とこれまで俺が呼んでた生き物)には基本的に知性と呼べるものが見いだせない上に人間の体の部分はあくまで<飾り>のようなので、そもそも<クモ人間>という呼び方が不適切では?と俺自身思ってたりもした。どちらかと言えば<ヒト蜘蛛(ぐも)>って感じだよな。だからカテゴリー自体が別になる気がする。グンタイ竜(グンタイ)の女王もこれに属する感じか。


それにしても、(じん)カマキリ人間(マンティアン)は人間寄りのある程度の知性や感性も持ち合わせてるのに対して、クモ人間、いや、ヒト蜘蛛(ぐも)はなんでああなってしまったんだろうな。


その辺は遺伝子的に見ると明らかなのか。完全に人間寄りの遺伝子を持つカマキリ人間(マンティアン)に対してヒト蜘蛛(アラクネ)は、ほぼほぼ昆虫の遺伝子に人間のそれが混じってるだけという感じなんだ。だから見た目の印象がいくらクモっぽくても正確にはクモじゃない(遺伝子的にはハチに近いようだ)。ついでに言うと、オオカミ竜(オオカミ)の遺伝子も混じってることが分かってる。それが、昆虫的な外骨格と、あの巨大な体を支える内骨格を同時に持ち、かつ比類なき凶暴さを兼ね備えることになった理由だろう。


そういう訳で、今のところは見付かってないだけで、カマキリ人間(マンティアン)に近い、それこそ<クモ人間>と呼ぶべき種が存在してる可能性はある。なので、そちらの方は<アラニーズ>と呼称することにした。


他にも、調査の範囲を広げればさらに多くの種族が見付かるかもしれない。ローバーで移動できる範囲はどうしてもせいぜい百キロ単位だからあれだが、コーネリアス号に残されていた携帯用ソーラーパネルを利用したドローンやプローブを工作室で作り、調査に放つというアイデアもあったりもする。実際、メイフェアが試作品も作ってくれてる。今のところは信頼性が十分じゃなくて、テストを重ねて問題点を洗い出し、改良を加えてそれなりものものにしていこうとは考えている。


その辺りは、シモーヌが乗り気になっているようだ。研究者としての好奇心が強く揺さぶられるんだろう。


ところで、ここに元々生息していたらしい恐竜的な特徴を持つ動物については、<○○竜>という呼び方をシモーヌも気に入ったらしく、基本的にはそのままでいくことになった。割とアバウトだな。もっとも、そんなにきっちりと体系化する必要もないからそれでいいんだろうけどな。



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