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スミス×クエスト

すいません胃腸風邪で更新遅れました

「流石だね。ソロでパーティー推奨のゴブリンを倒すなんてね。」


ある者の戦闘を画面越し(・・・・)にニヤニヤと眺めていた者がいた。

彼は、自分の()を預けるのにふさわしいかを彼女(アシェル)に秘密で試していたのだ。


「まあ、第一段階はクリアかな。」


そう、言いつつ彼は新たな試練(クエスト)を作り始めた。

十分ほど経った後だろう、たった今作り上げたクエストを(クロノア)だけに向けて出した。


「本番はこれからだよ。黒の銃士(クロノア)クン。」



  ◇



 冒険者ギルド、この世界(ラグナルーン)では未開の地や未知なる生物が今現在も増えつずけているそれに対応するために存在する組織である。今では街の人々からやギルドからの依頼を集め管理するところになっている。


あの後、街につき早々ログアウトした俺はアイテムを売り、弾代にしようと《始まりの街》ルグナの冒険者ギルドへと向かっていた。


「今日は、装備の点検と新しい刀の入手だな」


実は、森から街に帰る時の戦闘で折れてしまったのだ。

いやー、弾切れで(ホーンラビット)を切ったら、パキンて良い音で折れたからな

原因は、ゴブリンとの戦闘位だな

え?その後もちろん格闘スキル全開でボコりましたよ。


そんな事もあり今日はギルドへと向かっていたのだ。


冒険者ギルドは人で溢れかえっていた

まあ、サービス開始から二日目だもんな

そんなことを思いつつもギルドのカウンターへと向かった


「すいません、素材の買い取りをお願いしたいんですが。」


「はい、少々がお待ちください。」


そして、『妖精』が現れた。

長く流れるような金髪、何事も見透ているような碧眼、なおかつスラリとした体型、そして特徴的な尖った耳(・・・・)

そう、受付嬢はエルフなのか。


「あら、気ずかれました。初めて会う人は皆揃ってそんな顔していますよ。」

と、彼女は微笑みを浮かべた。


「失礼ですが、あなたの種族は……」


「はい、エルフですよ。」

おお、やっぱりエルフなのか。


「どうかされました?」

彼女は、首を傾げつつ聞いてきた


「いえ、初めてヒューマン以外の種族を見たもので」

種族はランダム設定だったそれは事実である

まあ、森に籠ってたんダケド


「初めまして、冒険者ギルド『始まりの街』ルグナ支部のマリー・クラディ、と申します。」

「俺は《銃士》ガンナーのクロノアです。これから宜しくお願いします。」


「な、な、なにー!?エルフだと!?」

「エルフキターwwwwwwww!!」

「何、エルフだと、まあ、俺はケモミミ派ダケド」

「………おい、目がエルフから離れないのはどうゆうことだ。まさか、【状態異常】魅了に!?」

「おい!ここは非戦闘区域だぞ!?」


野郎共が五月蝿かったので取り敢えず銃口を向けたら黙った。

扱い易いな、コレ


「今回はどんなご用意ですか?」

流石、受付嬢動じない


「素材を売りに」

俺はそう言いつつストレージから錆びた剣と下級魔石以外を出した。

錆びたのは鍛冶の練習用に、魔石は使い道が有りそうだから


「ホーンラビットの角3、ホーンラビットの皮10、ホーンラビットの肉6、にゴブリンの角が1つですね。」


「買い取り金額は合計で2650ゴールドです。」

俺は彼女から金を受け取った。


おお、初期の1000ゴールドから約二倍稼いで3650ゴールドだ

コレだけあれば手甲(ガントレット)も買えるかもな


「アノー……」


いかん考え事に集中し過ぎた

「どうしたんですか?マリーさん?」


「ゴブリンの素材があるって事は森に行かれたんですか?」


「ハイそうですよ。それがどうかしたんですか?」

クエストに繋がりそうな感じがした俺は彼女に聞いた。


「はい、実は……」



  ◇



と、話はこうだった。最近ルグナの森(俺が初日籠った森)でゴブリンが増え過ぎているの理由を調査をして欲しい、出来れば、原因を断ってきて欲しいと言う依頼だった。


俺は取り敢えずゴブリンと戦った時の状況を話し、そこで手に入れた麻袋をマリーさんに見せた。


「クロノアさん、この黒い毛は何でしょうか?」


「マリーさんでも分からないんですか。」

この街のギルドの受付嬢なのに


「ぷー、私にだって分からないこともありますよ。」

ヤベッ、可愛いな

清楚系のアラアラウフウフなお姉さんが頬膨らまして要るんだぞ

後ろの野郎共が自我を失い始めてるぞ


「マリーたん、サイコォォ!!」

「産まれてきて良かったっ!!」

「何なんだ、あの萌エルフはっ」

「マリーたんは俺の嫁っ」

「……皆の衆、武器は持ったか!?」

「「「おう!!」」」

「発情期の野郎は……」

「「「死あるのみ!!」」」

「え、え、ギャーッ!!」


始末は終わった様だな取り敢えず一安心だな


「その依頼は受けるます、装備を整えたいので良い鍛冶屋知りませんか?」

ポーン

  『クエスト・ルグナの森の調査』を受けました



  ◇


俺はマリーさんの紹介の鍛冶屋に向かった


彼女が紹介するときにしていた含み笑いが気になるな

聞いても「行ってからのお楽しみです」としか言わなかったからな


紹介された鍛冶屋に行くと十才位の女の子が商品を棚に並べていた。

危なっかしいなフラフラしてるじゃないか

店主(鍛冶師)に気に入られる為の下心有りだけど手伝いましょうか


俺は彼女の持っている槍を横からスッと持ち上げた


「コレは何処に置けば良い?」


「……手伝ってくれるのか?」

彼女は槍を置く所を見、自分では届かないと分かったのか助力を求める様に聞いてきた


「ああ、届かないだろう只の善意だ」

多少の下心はあるが


「……済まない」


槍を置いた俺に彼女は礼を言いつつカウンターへと向かって行った


「自己紹介が遅れたな、俺は見ての通りヒューマンで《銃士》ガンナーのクロノアだ」


「……この店の店主リィン・クラディ、ドワーフ」

やっぱりか、エルフがいたからドワーフもいるんじゃないかと思っていたからな

幼女って言わなくて良かった、機嫌を(そこ)ねられた困るしな

クラディって言ったよな、って事は……


「……(マリー)の紹介?」


「ああ」

俺は少し驚きながらも肯定した


「……今回は何用で」


「武器の整備と新たな武器の購入」

俺は《一式》をカウンターの上に置いた


「……耐久値かなり下がってる」

ムスッとした表情で《一式》を手に取り、見た。

やはり鍛冶師としては武器の扱いが悪いと良い気はしないよな


「ゴブリンとの戦闘時に撃ち過ぎたからな」


「……接近戦?遠距離戦?」


「接近戦だ」


「……変わり者」


彼女は頬笑みつつ問いてきた


「まあな」

あんた程ではないけどな

彼女は《一式》を手に取った時には分かっていたようだった

だから彼女はあえて遠距離武器の銃での戦闘を接近戦かどうか聞いたのだ



  ◇



彼女に《一式》を預けた俺は店内の武器を見ていた。

どれも初期装備より良い武具ばかりだった

だが俺にあう刀が無かったので彼女が戻って来たら他にないか聞こう

俺はそう思いつつ手甲(ガントレット)を見に行った


金属製のも在るがあくまでも軽さを求めているので革製のにしようと見ていた

ふと、黒い手甲が目にはいった。

それは手甲と言うよりもグローブに近いが手首を完全に守りつつ、手の甲には硬い、攻撃も可能なプレートの付いた物だった

俺は直ぐに《鑑定》をした



《防具》黒殻のグローブ レア度3

    物理防御力2 物理攻撃力2 耐久値30/30

    [解説]黒色のシェルビーストの甲殻と皮から出来たグローブ。

       攻撃にも使えるすぐれもの。


よし、買お 絶対買お

そんなことにしてるうちに彼女が戻って来た


「……決まった?」


「手甲はな」

俺は彼女から《一式》を受け取り、刀の事を話した。


そうすると彼女は奥から装飾の少ないシンプルな黒い刀を取り出した。


「……ドロップウエポン」

稀にモンスターからドロップする武器の事だ


「見せて貰うぞ」

俺は彼女から刀を受け取り、刀を抜いた。

一瞬で眼を奪われた、黒き鞘から表れた白銀(しろがね)の刃の輝き、まるで刀に喰われるような感覚がした


「……コレはあげる、貴方は選ばれた(・・・・)。」


「本当に良いのか」


「……良い」

だが、理由を聞いても彼女は教えてくれなかった。


その後、俺は弾を補充し、ガントレットの値段を聞いて顔が青くなったが無事に買えた



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