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帰還

レオンと目が合った瞬間、ミオは突然帰還した。


“あり得ないもの”は、消されたのではない。


世界がそれを否定しなくなっただけ。


目を開けた瞬間、ミオは自分の世界の自分の部屋にいた。



「私を帰したのは……誰?」



ミオを帰したのはレオンではない。

あの瞬間、ミオと目が合ったレオンは確かに生きていた。




残されたレオンは、理由も分からず泣いた。


世界が揺らいだと王子が感じた直後に泣き出したレオンを、王子が目を丸くしながら見ている。


そこにミオの姿はない。

いや、姿だけでなく、ミオがいたと言う事実もなくなっていた。


「レオン?何があった?」


「……何かを、失った気がします。」


その涙の意味を知る者は、もういない。



禁書庫の奥で、一冊の本だけが白紙になっていた。

そこに書かれていたはずの内容は、誰にも思い出せなかった。

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