五人の罪
レオンは、五人の話を即座に理解し、即座に受け入れた。
「………そうか。」
レオンは嘆く事も、五人を責める事もなく、静かにそう言った。。
「なら、結果が起きる前に止めなければな。」
レオンにとって重要なのは「ミオが存在している今」。
世界が“レオンがミオを愛した瞬間にミオを消す”なら、レオンは愛さない事で彼女を守ろう。
触れない
好意を口にしない
未来を語らない
ただミオの傍に存在するだけ。
愛しいと思う感情を押し殺す覚悟を心に決めるレオンだが、その覚悟を決めなければならない時点で手遅れだと言う事に、五人は気付いていた。
レオンは……ミオは、互いに距離をおくようになった。
しかしレオンは無意識に目でミオを追い、ミオはレオンの視線に気付くが見ないふりをする。
切ない視線が更に想いを募らせていく。
五人は最初、自分たちのしたことを
「軽率だった」「馬鹿な遊びだった」
そう言葉にして逃げていた。
だが真実は、もっと醜い。
――レオンへの反発と、嫉妬。
完璧で、恐ろしくて、正しい。
怒られた悔しさを笑いに変え、「あり得ないこと」を作り出したかっただけ。
それが、彼らの罪。
「このままじゃレオン様が……。」
レオンのミオを想う気持ちは止められない。
召喚魔法は禁呪。
当然禁呪を使ったものは重い罰を受ける。
禁呪を使ってしまった罰を受ける事が怖く、五人はミオがここにいる原因を誰にも話す事が出来なかった。
しかし、五人は、自分達だけではどうにもならないと、レオンの更に上司へと相談するのであった。




