表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

面白半分の代償



「何故ミオが召喚された?」


ミオは『あり得ないモノ』。

『あり得ないモノ』とは何に対してのモノか。


召喚魔法を使う前の事を思い出す。


五人は上司に叱責されていた。


「理論も詰めずに遊び半分で魔術に触るな。命に関わる」


怒ると本当に怖い、冷酷で完璧で、美形で――

誰一人として逆らえない上司、レオン。



「あの人でも女にメロメロになる事あんのかな?」


レオンが立ち去った後、誰かが吐き捨てるように言った。


「……あの人が誰かに恋するとか、あり得ないよなぁ。」


「人間味ゼロだもんな。」


「女にメロメロ? 世界が終わるわ。」




その直後だった。




“どうせ出来るわけない”召喚魔法が、成功してしまったのは。


現れたのは、異世界の少女・ミオ。


五人は必死に調べた。


禁書、古文書、破り捨てられた理論書。


そして一つの共通点に辿り着く。


召喚されたのは「あり得ないもの」。


そしてそれを引き起こす“原因”が消えれば、元の場所に帰る。


石を切れる包丁は、石が消えれば戻る。


不死は、死が訪れれば終わる。



では――ミオは何だ?



答えは、あまりにも残酷だった。



「……“レオンが、誰かを愛する”。」



それが、五人が同時に考えていた“あり得ないもの”。


彼は感情を律し、弱さを捨て、


誰よりも強く、孤独であることで立ってきた男。



そう結論付けた五人の視線の先に見えたのは、花を愛でるミオと……、ミオを愛おしげに見るレオン。


ミオにだけ見せる柔らかな声。

微笑み。

手を伸ばす仕草。

あり得ないものが、確かにここにあった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ