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吸って吐いてメランコリー
吸って吐いてメランコリー
昼間の空気は有毒だ
晴れの日はさらに有毒だ
この賑やかさは有毒だ
俺を憂鬱にするのだ
すれ違ったり行きこしたり
がやがや歩く中高生
グラサンリュックの観光客
バス停で立ち止まる夫婦
目にするだけで気が滅入る
誰も見向きしない並木
葉を全て奪われた街路樹よ
お前だけが共感してくれる
だがお前も俺を裏切るのだ
今年もまた春が来れば
冬の空気は心地よい
口と鼻が冷やされて爽快
吸って吐く、なんてことない空気を
それだけのことで憂鬱になる
この憂鬱はどこから来るのか
早く部屋に帰りたい
早く夜が来ればいい




