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氷のオアシス

作者: メメメ

外は炎天下

少し歩いただけで 汗がだらだら 流れてきて

風が吹いても 生ぬるい


目的地を目指して 歩みを進めるけれど

一歩一歩  踏みしめて進むたびに 体内でどんどん 熱が生み出されていく

その熱は 外に放出されるどころか 体中をめぐって どんどん体温を上げていってしまう


こんな時 必要なのはお冷だ

ついにたどり着いたカフェで 小さなグラスに入った 水分と氷を眺める

透明のグラスに 透明の水に 透明の氷

そこから奥の景色が はっきりと見えるほど 透き通ったお冷

一見 何の変哲もないただのお冷のようだが このお冷の持つ エネルギーは絶大だ


一口 体内に含むだけで 外で生産されていた 体中の熱が 失われていく

なんて幸せな瞬間だろう

どこの飲食店でも 当たり前に最初に出される 何物でもない 珍しいわけでもない

一杯のお冷が 僕たちの体を こんなにも救ってくれる力を 秘めているのだ

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