弟でいたい
週明け登校すると、後ろから理玖が飛びついてきた。
「高嶺新しいゲーム買ってさー、面白かったぜ!今度は圭吾も一緒にやろうぜ!」
「やろうぜって俺んちだろ?勝手に決めんな」
「えーやろうよー行くよな?和真」
「あれはハマるな、いつにするか?」
「勝手にくるなよ!」
「ん?圭吾なんか疲れてる?元気なくね?」
「あーちょっとバイトで疲れてるかも」
「そっか、まああんまり無理すんなよ」
大丈夫だと思ったんだ、思ってたんだけど、自分が想像してたよりダメージ食らってることにジワジワ気づいて本当は学校なんか来たくなかった。
尊敬してる兄貴みたいな人、それだけだったのに好きだったんだと気づいたら思いが溢れ出しそうで、それを抑えるのに精一杯だ。
俺の方を向いてくれなくてもいいから、せめて今まで通り仲のいい弟分でいさせてほしい。それには自分の気持ちを押さえ込むしかないんだ。京士さんは何も知らないんだから。そもそも男を好きって気持ちが自分にあることがなかなか受け入れられずにいる。
男が好きなのか?いや、京士さんが好きでたまたま京士さんが男だっただけなのか。いろいろなことを考えてしまって自分の気持ちがわからない。