おまけ 2
おまけ2
「ちょっとすみません、間宮先輩」
高嶺たちと教室移動していると皆川さんに呼び止められた。
「皆川さんだよね?なに?」
「1年の皆川ゆりです。私のことは佐野先輩から聞いてると思うんですが、さっき佐野先輩に、『圭ちゃんがゆりちゃんって呼ぶの嫌だっていうからこれからは皆川さんって呼びたいんだけどいい?』って言われたんですけど、どういうことですか!?」
暁人、そんな直球で伝えたのかよ……
「あ、いや、まあ……そうなんだけど、あの……」
しどろもどろになっていると、
「私だって佐野先輩のこと好きだったんだから、少しくらい私にもいい思いさせてくれてもよくないですか?間宮先輩欲張りすぎです、小さいです!」
皆川さんのどストレートな訴えに、そばで聞いていた高嶺と理玖は大爆笑。
「小さいって……マジウケるw」
「腹痛いわw」
くっ……
「だって嫌なんだもん……」
「嫌なんだもん……じゃねえよ!小さい、お前小さすぎるわ!」
「なんなら俺らがゆりちゃんって呼ぼうか?」
高嶺と理玖が皆川さんに加勢する。
「いや、それは勝手にしてくれ。俺は暁人がゆりちゃんって呼ぶのが嫌なだけだ」
「かーっ!暁人好きすぎかよ」
理玖が天を仰ぐ。
「うん」
「あの、惚気聞きに来たんじゃないんですけど。今まで通りでいいですよね?」
「ダメ」
「なんでですか、少しは譲ってくださいよ」
「絶対やだ」
「大人げないです!」
「いいもん」
「ガキかよw」
高嶺と理玖がヒーヒー笑ってる。
予鈴が鳴り、
「私そこだけは譲りませんからね!失礼します」
と律儀に丁寧に言いたいこと言って皆川さんは駆け出していった。
「暁人愛が強すぎるw」
「お前、独占欲すげーな」
独占欲か、そうか。
あんなに一途でかわいくていい男なんだぞ、独り占めして何が悪い。
開き直って俺は言った。
「俺、暁人のこと大好きだからな」




