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修学旅行 その3

「うん、気になる」


自分でもスルッと言葉が出てびっくりした。

俺以上に驚いてるのは高嶺と理玖だ。

「え?気になってんの?それって本当に暁人のこと好きになったってこと?」

二人が目を丸くしてる。


「気になってる…と思う。でもそれってあいつが俺のこと好きって言わなくなったから気になってるだけなのか、本当に暁人のことが好きになったのかよくわかんねえんだよ」

顔を見合わせてる高嶺と理玖。

「珍しく素直だな」

「最初から素直になればいいのに意地張っちゃってさ」

いつもならウザ絡みしてくるのに、今日は絡んでこない。それどころかちゃんと話しを聞いてくれてる。こういうところでふざけないのいいやつらだよなって思う。


「俺らから見ると暁人はお前のこと今も好きだと思うけどな」

「じゃあなんで好きって言わないんだよ、あいつ」

「知らねーよ!散々冷たくしといてなんだよ、それ。お前勝手だな」

「そうだよ、苦しめ苦しめ。暁人がどれだけしんどかったか思い知れ」

「うー…」

返す言葉がない、二人の言う通りだもんな。

「でもさ、気持ちに気づいたからと言って今更行動に出にくいのは分かるよ。学校でも有名な「未成立カップル』だしな」

「先生も公認のな笑」

「面白がってるだろ、お前ら」

「そりゃあ面白いよ、こんな面白いもの間近で見られるなんてついてるわ、俺ら」

「ま、せいぜい頑張りな、応援はしてやるよ、暁人のために」

「くそ!」

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