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小説家になろうラジオ大賞6

うちの可愛いメイドさんは、散歩しないと〇〇してしまいます

作者: 夜狩仁志
掲載日:2024/12/02

どうも、お久しぶりです。

そして、はじめまして。

夜狩仁志でございます。


恒例の『なろうラジオ大賞』の季節がやってまいりましたので、懲りずに全テーマ投稿したいと思います。

2024年最初の投稿テーマは「散歩」です。

 両親が海外へ赴任。

 僕は学校の関係で実家で一人暮らし。

 そんな僕を心配して、親がメイドを派遣してきた。


 千代(ちよ)という名の同年代の可愛い女の子は、契約書と共にやって来た。


「よろしくお願いします」


 その契約書、一つ気になる点が。


『注※一人で外出させないこと。

 しかし、毎日散歩させないと〇〇します』


 〇〇が滲んでよく読めないけど、どうやら死亡?と書いてあるような!?


 結局毎日、決まった時間に二人で散歩することに。


 で、こんな吹雪の中でも、千代は喜んで走り回る。


 白銀世界を走り回る千代を見てると、昔飼っていた犬を思い出す。

 チロと名付けた白毛の美しい雌犬。

 僕が幼い頃に親が拾ってきた。

 よく一緒に遊び散歩もしたけど、不幸にも病気で……。


 散歩なんて、あの頃以来なのかも……


 へっクシュン!!


 ぅぅ……寒い……


 見事に風邪をひいた僕は三日三晩寝込むことに。


「ご主人様、具合はどうですか?」

「ぅぅ……ごめん、散歩行けなくて」


 小さく首を振る千代は、献身的に看病してくれた。


 お陰でようやく動けるようになった頃、


 あれ?

 千代がいない?


 探すと自室の片隅でうずくまっていた。


「来ないで! ……ください」


 もしかして風邪が移った?


「大丈夫?」


 駆け寄ると……


 白い帽子を被っている?

 いや、髪が全部白くなって?

 しかも獣の耳が出てる?


「ど、どうしたの!」


 顔を隠す手を振り払うと、

 顔にも白い毛が!?

 鼻と口も少し突き出してる。


「ご主人様には知られたくなかったです……

 私、外に散歩しに行かないと、犬化してしまうんです」


 そ、そんな!


 そういえばあの契約書、滲んだ〇〇という文字。

 死亡ではなく犬化と書かれていたのか!


「こんな私、不気味ですよね。もう、ここには……」

「まだ間に合うの?」


「え?」

「今から散歩に行こう!」

「ご主人様の容態が! それに外は雪が!」


 僕はまだ関節の痛む体をおして、千代の手を取り飛び出た!


 雪降る中、いつもの散歩コースを回りきって帰宅した時には、千代の姿はすっかり元に戻っていた。


「よかったぁ……」

「ご主人様!」


 風邪が悪化した僕はそのまま倒れ、2日間も寝込むことに。


 気がつくと側にはいつもの千代が。


「よくなりましたか?」

「うん。それよりも犬化は?」

「なんのことですか?」


 その後いくら尋ねても、犬化して雪の中散歩したことは無かったと、微笑むだけ。


「熱で変な夢でも見られたのでは?」

「それならいいけど……」


 という訳で、今日も彼女と手を繋ぎながら散歩するのだった。

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― 新着の感想 ―
ほっこりしました。熱の間みたものは夢だったのかと考えるとおもしろいですね。 読ませて頂き、ありがとうございました。
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