辛さの4R
辛さは自分の中で分けることができる
辛さの種類というものがある
辛さは結局は自分自信で消化しないといけないものだけれど
ただすぐにゴミ箱に入れて消し去ることだけが
辛さの対処法ではない
そこにはゴミの4Rならぬ、辛さの4Rが存在している
そう、良く耳にする4R
リフューズ、リデュース、リユース、リサイクルだ
断る、減らす、再利用する、資源として再利用する
ゴミをなるべく少なくするために私たちが普段から気を配るための行動の4つである
これは辛さへの対処法として大いに当てはめることができる
リフューズ(断る)
辛いと感じそうなことを自ら選ばない
自分の限界やできないことを無理にしないように、
自身に負荷がかからないようにコントロールしてみる
これも一つの手段である
人間は結構、かなり無理をしてしまうため
実はこれが一番難しい気がしなくもない
しかし、現時点で辛いと感じているならば
辛さを断ることはできない、が、逃避してみる
辛さからの逃避、現実逃避
辛さから向き合うことをやめてみる
これができるかできないかというのは第一段階の気もする
一度、辛い気持ちを無視してみる
気分転換に全く別のことをしてみる
如何なものか
できないからといってなんてことはない
それでも辛ければ他を試してみよう
リデュース(減らす)
辛さの軽減だ
人によって必ずしも違いが出てくる
辛さの大きさや感じ方、捉え方
それぞれ違うルーツを辿ってきた限り
同じ出来事に対しても人間の数だけの捉え方がある
まずこれらを少しでも軽減することができそうかを考えてみる
方法もまた人それぞれ
泣いたり、食べたり、走ってみたり、
踊り狂ったり、やけ酒をしたり
多くは一時的に辛さを誤魔化し、消化する量自体を減らす
リフューズと違うところは辛さと向き合っている点だ
自分の時間が取れたなら、
すぐにでも試すことができそうな方法である
如何なものか
案外そんなものである
それでも辛ければ他を試してみよう
次にリユース(再利用する)
辛さを再利用する
ここでは、その辛さをひっくるめて自分の経験値にし
今後に活かしていく
その辛さをテンプレのように丸ごとコピーしておいて
次に同じような辛さが訪れた時、有効に活用できるように
心にすっぽりと残しておく
逃避も軽減もせずとも自分の今後の糧として心に留めておく
ただ、辛さの真っ只中で無理に
その先のことを考えてもそれは難しいことで
さらに、全く同じようなケースで辛い波がやってくるとは
限らないところがネックではある
しかし一度やってみては
如何なものか
辛いのは今。今がどうしても辛い。
しかし今は気がつけばさっきになり
昨日になり、一昨日になり、この間になる
誰にも計り知れないほどの速さで私たちを置いていく
何が辛かったのか、私たち自身もわからなくなるほど
ただ辛い感情だけが前のめりするような、そんな感覚
それでも辛ければ、もう一つある
リサイクル(資源として再利用する)
辛いと、辛すぎると何に苦しめられ何に苦しんでいるのか
出来事の本質を見失いそうになる
無理に本質を見極める必要もない
その根本となる憎いような苦しみ
胸が張り裂けそうなほどの悲しみ
今にも破裂しそうな怒り
たまらないほど溢れそうな愛
そういった目には決して見えない心の中の大きな感情を
一度ぐちゃぐちゃっーと丸めて
再利用していくための、生きていくための
強いエネルギーに変えていくのだ
そうやって一見すぐにでも捨ててしまいたいような
汚れたように見える辛さを
見違えるほど綺麗で美しく、新しい何かに
変えられることができたら
どれほど報われるのであろう
如何なものか
このようにすぐにゴミ箱に入れてしまいたくなるような
辛い気持ちも
一度立ち止まり
未来の輝く自分のために残しておいたり
意味のあるものに変えてみたり
あるいは自分のためでなくてもいい
自分の中の誰かのために
どうにも避けられないような辛いことは
生きていると誰だって経験する
その度に、すぐ捨ててしまうなんて
少し悔しい
もっと人間らしくいられるように
辛さを生かせるように
人々が少しでも辛さをまた一味違ったものへと
捉えられますように