赤ずきん
赤ずきんがおかしくなりました。
赤ずきんは尋ねます。
「どうしておばあさんの耳は大きいの?」
「それは聞かないでおくれ」
さらに赤ずきんは尋ねます。
「どうしておばあさんの目は大きいの?」
「・・・それも聞かないでおくれ」
さらに赤ずきんは尋ねます。
「どうしておばあさんの口は大きいの?」
「・・・さっきから聞くなといってるでしょうがこのクソガキがぁー!」
とうとうおばあさんはブチギレてしまいました。
「人が調子悪いから寝てるのに急に来やがって!しかも見舞いじゃなくてディスりに来るたあどういう了見だこのバカ孫!」
「とうとうくたばるかとウキウキ気分で来たあたしの純情を返せやこのくたばり損ないが!」
祖母孫戦争が勃発してしまったようです。
「まったく、何であの娘からこんな口の悪い孫が出来るのかねぇ。あの子はおっとりしすぎて心配したもんだけどねぇ」
「ホント、何であんな素晴らしいママの母親がこんな偏屈なクソババァなのよ。取り柄なんて財産があることくらいじゃない。何が『聞かないでおくれ』よ、聞いてて鳥肌がたったわよ」
「眠かっただけさね。でなきゃお前みたいなクソガキにあんな物言いなんざしないよ!」
「何ですってこのババァが!」
「もう少し目上を敬いな洟垂れ小娘!」
・・・罵り合いはまだ続きそうです。
そんな家の前では。
「何やってんのあんたは」
「いや、何でもありませんよダンナ」
「はいはい続きは向こうで聞くから。さ、こっちこっち」
「ホントただの通りすがりですんで!はなしてくれぇー!」
様子を伺っていた狼っぽい男は、巡回中の警察官によってドナドナされていきましたとさ。
めでたしめでたし?
~おばあさんのその後~
数年後、息を引き取るまで赤ずきんと喧嘩三昧の日々をすごしました。
~赤ずきんのその後~
おばあさんの葬儀でおばあさんをーー
(以降詳細不明)