登場人物(第六章まで)
◇藤堂家
藤堂高虎……四葩を妻とし、浅井家のために戦い続ける。外では天魔の子の二つ名にふさわしい戦いぶりを見せるが、内では四葩にまるで頭が上がらない。
若狭大倉見城城主。
藤堂四葩……朝倉義景の娘。一向宗と朝倉景紀により半ば軟禁状態であったが、高虎により救出されその妻となる。かなり強い女性。
藤堂虎高……高虎の父。高虎に比べかなりお盛ん。
山崎長徳……元朝倉の家臣で現在は高虎の部下。お調子者。
真柄直基……高虎の配下の猛将。
本多正信……元徳川家の武将で今は藤堂家の家宰的立ち位置。
お桂……近江と若狭の国境の自作農の娘で高虎の側室、まったくのオリジナルキャラクター。ちなみに1558年生まれ。
朝倉景鏡……「朝倉家当主」であるが、その座を事実上高虎に明け渡してその家臣となっている。
朝倉愛王(景昭)……朝倉景紀によりひそかに加賀から連れ出され、久政に名目上の君主として祀り上げられていた。戦後は愛王と言う名に戻る。
◇浅井家
浅井長政……若き浅井家の当主。好人物であるが時に果断であり、非常な決断を下す事もできる。
お市……長政の妻。第四児を産む。
浅井政澄……浅井の一族。久政寄りであったため出世街道から外されていた。
赤尾清綱……武田軍に対峙する軍勢の副将を務める。戦後は今浜城を与えられた。
田中吉政……高虎と並ぶ浅井の若手。信玄に目を付けられていた。
浅井久政……長政の父。既に隠居しているが未だに権力を持つ。根っからの反織田であり、それが高じて息子に対し反旗を翻した。
◇織田家
織田信長……織田家を一代で大大名にした人物。大胆なほどの軍略と高速の用兵、さらに新たなる価値観を持って動く。高虎を気に入っている。
明智光秀……信長の忠臣。織田以外には無愛想。
羽柴秀吉……農民上がりの重臣。史実とほぼ同じ時期に羽柴姓を名乗る。
織田信忠……信長の長子。信長の理論を理解する賢さはあるが、信長のような激しさはない。
北畠信雄・神戸信孝……信長の次男、三男。
〇徳川家
徳川家康……三河・遠江の大名。本多正信との間に複雑な感情を持つ。勇猛そうに見えて計算の立つ人物。
酒井忠次……徳川家の重臣。高虎にあまり好感を抱いていない。
石川数正……徳川家の重臣。浅井家の勢力伸長を冷静に評価する。
大久保忠世……忠次と同じくやはり高虎にあまり好感を持っていない。
本多忠勝……若き猛将。高虎に好感を抱いている。
△武田家
武田信玄……甲斐の虎と言われた戦国大名。天竜川の戦いで三者連合軍と対峙する。
馬場信房……武田四名臣の一人で武田一の猛将。不死身の馬場美濃と呼ばれた猛将であったが、挟撃により戦死。
内藤昌豊……初めて高虎と対峙した武田四名臣の一人。滝川軍の攻撃により軍は壊乱、そのまま討ち取られた
山県昌景……武田四名臣の一人。人海戦術で押しつぶされる格好で一人きりにされ、最終的に高虎と直基に討ち取られた。
武藤喜兵衛(真田昌幸)……信玄の近習。天竜川の戦いを生き延びる。
武田信虎……信長により追放されていた信玄の父親。幕臣となっており、浅井久政の要請を受けて小谷城へ入っていた。
△幕府
足利義昭……十五代目征夷大将軍。京の都を追われる。
細川藤孝……織田や浅井と幕府の仲を必死に取り持っていた。
細川昭元……細川家の当主。一応管領だがほとんど権威はない。
伊勢貞興……幕府の執事。
△本願寺
本願寺顕如……石山本願寺に居を構える一向宗の首領だが、かなりおとなしくなっている。耶蘇教(キリスト教)と言う新興勢力の伸長を憂えている。
本願寺教如……顕如の息子。かなりの過激派。
下間頼廉……若き武闘派の坊官。
□それ以外の人物
上杉謙信……越後の大名。幕府の消滅を知り織田と浅井に怒りを抱く。
上杉景勝・上杉景虎……謙信の養子。
三木自綱……飛騨の国人。織田・浅井の配下となり飛騨の統一を狙っている。
宇喜多直家……備前の梟雄。
松永久秀……大和の大名。多くの悪行に手を染めて来た。
島左近……一応筒井家の家臣だが、実質久秀の家老と化している。
武田元明……若狭武田家の当主。朝倉家滅亡の際に織田家に臣従するが実権はなく、ずっと三年間孤軍奮闘していた。長政の姪婿。
武藤友益……若狭の国人。高虎に簡単に討たれた。
朝倉景紀……かつての朝倉家臣。四葩たちを加賀へと連れ出し、さらに愛王を丹後へ連れ去った。四葩からは恨まれている。
朝倉景恒……景紀の息子。景紀と生き別れになり、武田家に身を置いている。父同様浅井家を恨んでいる。




