第一話 運命づけられた出会い
今回からはいきなりですが少し挑戦的な技法を試しています。
是非感想をお聞かせください。
いきなりどうも。ワシ、運命の神言いますねん。
まぁたいそうな名前名乗ってますけども、やってることは転生の管理が主ですわ。
大義を成すはずやったのに死んでもうた人、
まだ死ぬには早かった人とかにセカンドチャンスを与える仕事言うたらええんかな?
これがそこそこ大変な作業でして一日に何千から何万人と転生させとるんです。
「君はこの能力であの世界」「あんたはこの道具でその世界」ってな感じでんな。
そんなもんやからそりゃ時たまミスもしますわな。
間違ってチート級の能力やら道具どころか
なんにも与えんと青年を異世界へ飛ばしてしもうた...
さすがにかわいそうやなぁ...うまくやっとるとええんやけど...
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「んっ...う~ん...」
(なんだ、意識がはっきりしない...確か俺はトラックに...
ってここはどこだ!?!?!?)
あわてて立ち上がり、辺りを見渡す。
大通りから少しそれた脇道で倒れていたようだが、景色に覚えはない。
例えるなら西洋風のレンガ造りが一番近いと思われる建物が通りの両端に所せましと軒を連ねている。ここはそんな中偶然できたような小道なのだろう。
道行く人を見るが、どう見ても外国人だ。聞こえてくる言語は聞き覚えがない...
高い鼻や金色や茶、赤の髪。
いやそれどころか青やら緑の髪の人もいるじゃないか!?
(コスプレ大会...?ああクソ、状況が欠片も呑み込めない...)
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あちゃ~!うずくまってもうた~!!!
あっ、またまたどうも運命の神です。
いや~実はね...能力とかを与えてへんだけやのうて説明もしとらんかったんですわ。
...あの子影薄いんよなぁ
まぁ、あんまりにもかわいそうやし、こうなったのもワシの責任やからね。
ほんまはあかんねんけど、今回だけ特別に運命を少しだけ動かしたろか!
ほれ!
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「ねぇ...大丈夫?」
流ちょうな日本語が聞こえてきた。
(日本語!?ってことは日本人!?)
安堵と共に顔を上げると心配そうにこちらを覗き込むその目は蒼い輝きをたたえていた。
(きれいな人だなぁ...って思いっきり外国人!!!???)
彼女は少しツリ目だがとても整った顔つきをしていて、
くせ毛が目立つ長髪にマンガで見たような大きな黒の魔女帽子を乗せ、
同じく黒のマントのような厚手の布に背を覆い、
白の涼し気な長袖に革の胸当て?をつけ、膝丈ほどのスカートに脚を包んでいる。
(う~ん...日本人ではなさすぎる...っていうかすっごいコスプレ...)
「ねぇってば!!なにボーっとしてるのよ!」
彼女が声を荒げる。
「...あっ、いえ...」
つい見とれてしまっていた...
「なんとなくだけど、あなたにするわ!」
(は?)
「さあ!行きましょう!」
彼女が無理やり腕をひいてくる。
(え?どこに!?てかよく考えたら誰この人!?)
「あ、あのちょ、ちょっと...」
うまく言葉が出ないが、とにかくつかんでいる手を振りほどいた。
「他に行く当てあるの!?」
腕を組み、威圧的な態度で聞いてくる。
(そ、そういえばここがどこかもわかってない...)
現状を再認識して少し泣きそうになる。
「やっぱり!あんな路地裏でボケっとしてたからそうかなとは思ったわ!」
くぅぅ...まるで宿無し扱いだ...
...いきなりこんな所に来ちゃってるし似たようなもんだけど...
「と・に・か・く!行くわよ!」
強引だ...
「あ、あの...どこへ?」
精一杯の勇気で質問をひねり出す。
「あ、言ってなかった?」
「ギルドに行くのよ。」
「ぎるど...?」
この人なに言ってんの?
「そうよ、ギルド。」
(いちいち説明が足りないなこの人...)
俺が唖然としているのを置いて、彼女は歩き出してしまった。
もちろん、今のところついていくしかなかった...
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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