第1話 女神さんがやらかした
俺の名前は城田圭太。
そこそこにいい大学を出て、そこそこ大手のゼネコンに入って、
俺自身そこそこイケメンだし、彼女もいるし…
このままそこそこの人生を歩んで行くと思っていたのに…。
まさかあんな事になるなんて!?
〜転生したら大金持ちだった!?〜
今、俺の前に立っている美人。白くて高そうな服?というかドレス?を身にまとって申し訳なさそうな目で俺を見ている。
てか胸デカっ。。。
とまぁ そんな事はさておき、どうして俺がこんなことになったのかというと…。
どうやら俺は死んだようなのだ。
いつも通りの休日、普通に彼女とデートしていたらいきなりトラックが突っ込んできて、轢かれそうになった彼女を助けようとして俺が代わりに轢かれたようだ。
はぁ…あっけなかったな俺の人生…。
本当はもっと長生きして 結婚して 退職したら穏やかな老後を送ってりそんなそこそこの人生で良かったのにな。
てか、ここどこだ?辺り一面真っ白で何もない。あそこに立ってる派手な格好した人は誰?女神さんかなんか?それならここは天国かなんか?
「あ…あのー ここってどこですか?俺って死んだんですよね?」
「は…はい。あなたはトラックに轢かれて死んでしまいました。ですがあなたが死んだのは予定外だったのです。」
「え?どういう意味ですか?」
「あなたは本来死ぬ運命じゃなかったのです。私の予定だとあなたはあそこで彼女は助けず、トラックの急ブレーキが間に合って彼女はかすり傷すら負わない予定だったのです。」
「えぇ…てことは俺は無駄死になんですか?」
「はい。なのであなたは本当はそこそこの人生を送って94歳でお亡くなりになるはずだった訳です。」
以外と長生きだな…。
「ところがあなた急に死んでしまうもんですからあなたを天国に
受け入れる準備が出来てない訳です。」
「じゃあ俺は地獄にでも行くんですか?」
「いえ… 大変申し訳ないのですがあなたには…
異世界に行ってもらいます!!!」
「えぇーーーーーーー!?」
「安心してください!あなたが異世界でもそこそこの人生を送れるように向こうで必要になるもの色々サービスでつけますから♪」
「向こうで必要なものって?」
「まずは言語とか常識とか あとスキルとかです。」
「す…スキル?」
スキルってもしかして魔法とか使えちゃうのか?
てことはこれ、もしかしてラノベのかでよくある異世界転生みたいなやつか!?
「あ、あとそれから最初は何かとお金が必要になるでしょうから10万円くらいあげときますね♪」
「は、はぁ。」
「できた!それじゃあ 良い異世界ライフを送ってください!」「あ、ありがとうございます。」
"ポチ"
女神さんがボタンを押すと、俺の体は光につつまれた。
こうして俺の異世界ライフは突然始まった。
だがそれは、いきなり衝撃の事件で幕を開ける。
〜転生後 女神さん〜
「フゥー終わったわね。あの子異世界で上手くやっていけるかしら?まぁでも色々スキルとか付けてあげたから大丈夫でしょう♪えーと あの子にあげたのは全属性の魔法の適正と、成長補正スキルと、服とかナイフとかの装備と、それから初期費用として10万え…ん…あれれ?見間違いかな?
一、十、百、千、万、10万、100万…
10万円じゃなくて間違えて10億円あげちゃったーーー!!」
そう女神さんがやらかしたのだ。