かさぶたが剥がれ落ちる頃には2

唖然

電車の帰り道

ミッキーのブレスレットをして、大はしゃぎしていながらも、受験勉強をこれからしなければならないと考えると憂鬱になる。

明日は学校だ。嫌いな理科の実験がある。もっと憂鬱だ。でもヤマダとマリコがいるから頑張っていける。わたしはひとりではないのだ。

ヤマダとマリコと離れて家路につく。

なんと玄関前には二人の警察が待ち構えていた。

『かさぶたさんですか？』

『はい』

『このかたをご存知ですか？』

エリカだ...