かさぶたが剥がれ落ちる頃には2

解雇の理由付け

ヘルペスはエリカの部屋にいた。

『アハハハハハっ　アハハーーアハハァ』

不謹慎な笑いを隠すことが出来なかった。

『これであとひとり』

もう後には戻れなくなった。

エリカの引き出しを開けると抗うつ剤が大量に出てきた。その奥には家族写真がしまってあった。

よく見ると、父、母、エリカが映っていたが、父と母の顔は黒く塗り潰されていた。

『アハハハ～　アッハハハハハ』

しかし、扉の隙間から執事のヨセフが覗いていたのだった。

『なんと、なんと不謹慎な、旦那さまに伝えねば..』