セバト旅行 ⅩⅩⅤ
「…これが仮想現実…」
ロイは周りと自分の手や身体をじっくりとみる
「ここには、私が集めた知識を全てこの仮想現実に込めてある…存分に使うといい」
魔女は笑顔をロイに向ける
「なんでここまでしてくれるんですか?」
ロイは魔女に尋ねる
「ここへたどり着けれた君へのご褒美さ」
魔女は笑顔で両手を軽く広げる
「……あの…」
ロイは言いにくそうに魔女へ声をかける
「…?…なんだい?」
魔女は頭をわずかに傾ける
「…えっと……
…名前って…なんなのかなぁー…って…
……あとなんで魔女って呼ばれているのかなと………」
ロイは言いにくそうに魔女へ聞く
「おぉ!!そういえば名乗っていなかったか!
私の名前はトードー・ジン・八世という。なぜ魔女なのかという質問だが姿にこだわりがなくてね。
今はこういう姿だけど…」
トードーは一旦言葉を区切ると変身した
中性的な顔と姿だったのが、厳つい顔のガタイがいい男になったり、綺麗でスタイルのいい女性になったり、背丈の小さな幼い少年になったと変身した
「…と、このように私の姿が一定ではないから魔女って呼ばれているよ。ちなみにこの世界で聞いた魔女の噂は全部本当だよ」
トードーは胸を張りながら自慢する
「…なるほど……あと、仮想現実にくる前に渡してくれた仮面って……」
ロイは思い出しながらトードーへ聞く
「…これかい?」
トードーは一瞬で仮面を呼び出す
ロイは頷く
「コレは君の力を更に強化するものだよ。コレをつけると能力が倍になるんだ」
トードーは仮面をクルクルともてあそびながら説明する
「…倍?」と頭を傾げる
「うん、倍。試しにつけてごらん」
トードーの手元にあった仮面が一瞬でロイの手元にきた
仮面は目を覆うシンプルな作りで模様も至ってシンプルだ
ロイは仮面をゆっくりと着けてみた
ど、どうでしたでしょうか。。。楽しんで頂けているといいのですが。。。
魔女の名前、やや強引に出しました。トードージン八世とマキちゃんは某〇〇ペダルからちょっと拝借。この世界ももうじき終わるし完結させるかなぁ。。。
誤字などご指摘ありましたらよろしくお願いします!!!