ゼウス様に報告
肉球型の門をくぐって5つ目の世界【イツキ】へとやってきた
ロイは懐から箱を取り出して空馬を射出
空馬に乗り込みゼウス様のところへ移動する
「フューリーの討伐完了しました」
ロイはゼウス様に報告して頭を下げる
「うむ。ロイよ、感謝する」
ゼウスは優しく微笑む
「…あたしの時と態度違くない?」
フューリーはロイの頭の上からあくびをしながら文句を言う
「…気になっておったがこの猫は?」
ゼウスはフューリーを見ながらロイに聞く
「フューリーです」
ロイは頭の上を指差しながら
「…なんであたしは呼び捨てなのよ」
フューリーはやや不機嫌気味に尻尾でロイの後頭部をバシバシ叩く
「なんと…猫に転生しおったのか…」
ゼウスはフューリーをマジマジと見る
「…そういう事だから、しばらく猫でいるのと…この子と一緒にいるから」
フューリーはゼウスをジッとみる
「……はっ!?」
フューリーの言葉の理解に追いついたロイは声を上げる
「一緒にいるって初めて聞いたけど!?」
ロイは頭の上にいるフューリーを掴んで目と目が合うように顔の高さを合わせて聞く
「…いま決めたもの」
フューリーは器用にロイに持ち上げられながら前脚をぺろぺろする
「面倒だから嫌です」
ロイはフューリーを床に下ろしてフューリーと距離を取る
「…男なら包容力でドンと構えなさい。器の小さい男ね」
フューリーはロイを見ながら尻尾で床をバシバシ叩く
「…ゼウス様…いや、父様。フューリーはいりません。では!」
ロイはゼウスに体を向けて頭を下げてササっと帰ろうとする
「待ちなさいよ!じじい!許可しないと世界滅ぼすわよ!?」
フューリーはロイの背中にへばりついてゼウスを脅す
「…ロイよ…すまない。フューリーを頼めぬか?」
ゼウスは申し訳なさそうに聞く
「…はぁ…」
ロイはため息しか出てこない
「…そう、へこまないでよ…そうだ、あんた名前決めてよ」
フューリーは背中をよじ登ってロイの肩に乗る
「名前?…フューリーっていう名前じゃないの?」
ロイは肩のフューリーに聞く
「…あー…あの名前に執着ないし、どうせならあんたに決めて欲しいのよ」
フューリーは尻尾を機嫌良さげにフリフリする
「…名前か……なら、あずきは?」
ロイはしばらく考え込んで提案する
「…変わった名前にするのね。…まぁ、いいわ。よろしくロイ」
あずきは機嫌良さげに尻尾を揺らす
「よろしく、あずき」
ロイはあずきの頭を撫でる
あずきは気持ちよさそうに喉をゴロゴロと鳴らす
ど、どうでしょうか。。。楽しんで頂けていると嬉しいのですが。。。
あずきっていう名前はうちのもう片方の猫の名前です。みたらし出したらあずきも出したくなったので。。。7つ目世界どうしようかなぁ。。。
誤字などご指摘ありましたらよろしくお願いします!!!
テンポよく書きたいなぁ。。。