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2 神父の名前

小説を書くのがほんと初めてで拙い文章ですがよろしくお願いします。。。


再度修正完了(2018/12/11)

誤字などあった場合随時修正予定


ロイが何処で生まれついたかロイは知る由もない。ロイが物心ついてから今まで一度も、来たことはなかった……王国の王都には………


馬車に揺られながら外の風景をぽけー……と眺めるロイは(…いやー……昔からなんでも出来ちゃう神父様って凄い!)と、見事な手捌きで馬を操っているそんな神父を心の中でロイは称賛していた。そんなロイに称賛されてる神父はというと、ジッ……と何故かロイを見ている


ふと、神父の視線に気づいたロイは(………?……神父様…なにか用かな……?)と、内心思いながら神父を見返す。神父はロイと目があうとフイッ…と視線をそらす

ロイは首を捻りながら、神父様を気にするコトもないか…と、ロイはひと息つくと再び王都の街並みを眺めた……


王国の王都の街にはいろんな人がいる

道ばたで店主と談笑して笑顔の女性…

かけっこでもしてるのだろう、走っている子どもたち…

店に陳列された商品を手に取って購入している男性…


今までロイの住んでいた街の雰囲気についてしか知らないロイは、王都にいる人の多さにとても驚く。ロイが住んでいた街は、王都と比べるまでもなく小さかったみたいだ。神父の話や本などでロイは王都について知識を得ていたのだが、実際に自分の目で見て感じる王都の大きさにロイは驚いた



王都内にある建物の中で、周りの建物より一段と広い敷地のある建物の前で神父は馬車を止める


「……ロイ…到着だ……"王立アカデミー学園"に…ついてこい……」

神父は馬車の中からロイの荷物を馬車から降ろし、学園の門に向かって神父は歩いていく。神父は学園の門にたどり着くやいなや、地面におもむろに手をついて神父の白い手袋に描かれている錬成陣が銀色に輝いて錬金術が発動する


「………えっ…!?…神父様!?…いったい何を!!?」

ロイは神父様()()の行動を理解することが出来なかった


神父は直径2メートル程あると思われる鉄球を、地面から錬成させたかと思うとその鉄球を軽々と片手で持ち上げておもむろに投球する

神父が投げた鉄球の先には……()()()()()()女性がいた…


その女性は神父が投げた鉄球に対し拳を構えて

「…セィ……!」と正拳突きで鉄球を()()()した……


「……久しいな……サラ……」

「そうね……()()()…♡」


(神父様って、ナナシっていう名前なのかっ…!!初めて知った…!!)

神父改めナナシはロイに名前を教えていなかった……



神父もまた…孤児だった………

生まれて間もない頃、ロイと同じくナナシも孤児院の扉の前に捨てられていた。当時の孤児院の神父の()()()()でナナシと名付けられた。ロイから名前について聞かれることはなかったというのもあるが……



ナナシは驚いた表情のロイを無視


「………サラ…こいつがロイだ……よろしく頼む……」

「はいはい…了解。 ねぇ…?……まだ神父なんか続けるつもりなの…?」

「……ああ…俺の使命だからな……」

「………もったいない人」


「……サラ…あとは任せた……」

ナナシは馬車の操手席に飛び乗ると、ロイと王都に来た時よりも速い速度で逃げる様に去って行く……


「もぅ……照れ屋なんだから……」

サラと呼ばれた女性は小さく呟くと、ナナシの操る馬車が見えなくなるまでずっと馬車を見つめていた……


ロイはサラを驚きの眼差しで観察した

神父については40代後半くらいかなとロイは思っていたが、サラは20代後半くらいにみえる

(お世辞抜きで…とても綺麗な人だ!!)


「……ふふふっ…お世辞でもありがとね…?」

サラは妖艶な笑みと雰囲気を醸し出してロイに微笑む


(……ッ!?……えっ!?……心…読まれた…!?)

「…ロイ君…だっけ?……読むつもりもなにも…声……出てるわよ…?」

サラに呆れられながら言われてしまった



《ロイの心に50のダメージ!》



「ロイ君?……ちょっときてもらっていい…?」

心にダメージを受けて放心状態のロイの手を、半ば強引に引いてサラはロイを連行していく


「はい…到着!」

水晶だけが部屋の中央に鎮座する広間へロイは連行された


「ロイ君、ロイ君!…コレって見たことある…?」

サラは水晶を指を差してロイに聞く


「…はい……えっと…測定が出来るんでしたっけ?」

放心状態から立ち直ったロイはサラの質問に答える


「そんな感じの理解でOK!…さっそくだけどコレに触れてもらえるかな?」


「……はぁ……?」

サラに言われ疑問に思いながらもロイは水晶に触れる


この世界に住む人は錬金術の能力の適性など、あるかないかをこの水晶【ハンテイシチャウゾー】で一生に一度は測定を行う

大抵の場合、幼い頃に測定を行う場合が多く適性のあるなしで教育方針を決めたりする。物覚えつく幼い頃ロイもナナシに連れられ、街に置かれている劣化水晶【ハンテイシチャウゾー(仮)】で測定したことがあった


たいていの街に置かれている劣化水晶はこの学園に存在する水晶の劣化版……

劣化版は詳細に能力判定することは出来ない。街の住人にとって、劣化版で自分に適正や能力の有無があるのかさえわかればいい。知識の意欲ある者だけが、王都にある学園で錬金術を学び、錬金術の能力を伸ばせばいいという考えのもと街には劣化水晶が存在する

学園に存在する水晶【ハンテイシチャウゾー】は、生徒の教育方針を決める為に錬金術の適性を詳細に見れる水晶なのだ……


水晶に触れた(……?)と疑問顔

水晶は()()で輝いているのだが……

とても()()()()()()で、見様によっては()()に見えなくはない。幼い時は()()だったはずなのに……


「……ロイ君って…凄いね!」

「水晶って…色が変わるものなんですか…?」

「んー……街にあるのは劣化版だし……とりあえず挑戦してみよっか!」

「えー…っ……と…?」

「そうだねぇ……えっと…ここに火を出してみて!」


サラは何もない空間に火を出すようにロイに指示する

ロイは火の錬金術は得意中の得意なので頭の中に簡単な錬成陣を思い描いて手のひらで発動するとぽぅ…と、小さな火がロイの手のひらに出現した


「ロイ君…凄いね!…錬成陣なしかぁ!」

サラはロイの実力に歓声を送るとロイは照れた


「…火の錬金術は得意なんで、頭の中で錬成陣を構築しただけです。流石に頭の中で錬成陣を描かないと、錬成なんて出来ないですよ………」

ロイは照れながらもサラに謙遜する


「いやいや、充分凄いよ!ロイ君はほんと素質が凄いね!」


「あ、ありがとうございます……」

サラが褒めるので素直にロイは照れた


「次……水とか出来ない…かな?」

サラは少し考えながらロイに聞いてくる


「…水……?ですか……?…火の錬成しか私には無理ですよ……?」

ロイはサラの提案に困惑する


「挑戦してみよ!!もしかしたらロイ君なら出来るかも!」

サラは楽しそうにロイへ挑戦を勧めてくる


火の錬金術師は水の錬成なんて出来はしない。どんな理論でも火で水を作ることなんて実現は不可能なのだから……


(出来ないと思うけどなぁ……まぁ…サラさんが期待してるから挑戦みるか……。神父様の錬成陣の色…銀色だったなぁ……サラさんの錬成陣って、何色なんだろ………)

しばらくロイは心ここに在らずといった感じだった

ロイは水の錬成に挑戦する事をふと思い出し、今まで頭の中で考えていた事を頭の隅へ追いやって集中し始める


火の錬金術をロイは独学で学んでいた時に、他の属性の基本的な術式をロイは少し覚えていた。ロイがなぜ覚えていたかというと、火の術式に他の属性の錬成陣を転用とか出来ないか?といった発想によるものだった


その発想によって火を()()()()という術式をロイは独自に発見していた…

通常はその発想には至らない。火は基本的に全てを燃やし尽くす"のみ"。それが常識や固定概念として広く知られていた……


ロイは幼い頃にあった火事の事を思い出して自分が火を操れれば!とその意思でロイは発想に至った。ただ、他の属性の錬成陣を転用するというのはなかなかの高等技術なのだが、ロイはなぜか理解出来ていた……



集中出来てきた……

ロイはごく簡単な水の術式を頭の中に描き構築していく

ロイは火の錬金術の要領で水の術式を展開して床に手をついて錬成陣を発動する


すると…ロイの手から()()の光が迸った……


ロイは少し動揺したが、集中が乱れるからと気にせずに続ける



ついに、ロイは床に水たまりを出現させることに成功した……


ど、どうだったでしょうか。。楽しんで頂けたら幸いです。。


次話もサクサク話進めたいと思う所存です。。。

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