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さいはて 憧憬

作者: 最果巴



さいはての

夕陽に抱かれても やさしくなれない

無限の孤独に 凍った 「恋捨て」


曇りなき

このさいはてに 死すべき子

みわたす荒野あらのに 呼ばわる 声なし


天のため

乙女の命は 捧げます

生まれかわれば 恋に生きます


恋が好き

あたしの希望を 照らす陽に

いちばん大事なやさしさもらって


ゆうひほど

イヤなヤツはいない 凍土で

嗚咽を凍らす のどひき裂かれて


キライです

自分に告げられ 夢中ゆめなか死にたい

泣かされ 目醒めて 気づいて 2度泣き


あした捨て

ひかりの疾風 やみはらい

このさいはてで のぞみに震える


恋を知り

乙女が出会った黄昏の

ダンダラ模様の 2なき死神


殲滅し終え

愛にだかれた けものには

長いお別れがつきものでもいいだろう


嘘をあばくな

けっして折れないやさしい気持ちを

ボクはあなたの嘘つきになる


告げたい憧憬は

ホントのホントで そんなに多くはないんだ

コノ ココロノ ココニアル アナタヘノ アタタカイ

カエルモノナキ 塊 (カタマリ) ヒトツ ヒトツキリ






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