大事件発生!~そういうことだったんですね。スッキリしました!~
分かりにくそうなので状況説明を。
七瀬の部屋にて上杉君お小言タイム、それをまつり&リリィが見物している。こんな感じです。
「だぁから、いってんだろ?俺は、人に頼まれたからやっただけだ。」
「嘘です、あなたほどの人が人に頼まれただけでこんなことをするわけがありません。」
「お前は、俺の何を知ってるって言うんだよ!わかったよ。俺は、家庭が貧しくて、妹が困ってるんだよ。その学費のためにやったんだ。」
何かが引っ掛かるんですよね。
「嘘です!そんなわけありません。だって、あなたはそんなことしないはずです‼」
「ありゃりゃ、両者一歩も引かないね。ね、リリィ。」
「そうね、まつり。七瀬、相当本気になってる。ほんとムカつくわ、あの上杉とかいう奴。」
「にしても、別に寄宿舎の部屋に男呼びつけるなんて。何かあったらどうするのよ。まつりは強いけど私は回復系統しかつかえないのよ?ほんとに七瀬はどこか抜けてるのよ。」
「わかるわかる。七瀬っちは人に頼らなすぎなんだよ。」
「わかったよ。言えばいいんだろ。俺は本を盗んだといってどれくらいの人が注目するのか試してみたかったんだよ。これは本当だ。」
バチンッと音が響きました。どうやら私は上杉君にビンタしてしまったようです。でも、そんな理由で盗みをされては困ります。みんな、必死で探してたんです。
「悪かった...ではすまされないことを俺はやったんだから、許せとは言えない。だからこれは一方的な俺の気持ちだ。本当に悪かった。それじゃ。」
そう言って、上杉君は部屋を出ていきました。ど、どうしましょう。人にビンタしてしまいました。とっても、いけないことです。でも、真意はきけました。それはともかく、私、目をつけられてないといいんですが...護身術は一応叩き込まれているので、危ないことにはならないと思うのですが。そ、そうです。あとで湿布薬を渡しにいかないと。準備をしましょう。湿布はあの引き出しで、便箋と筆記用具は・・・あそこですね。さあ、届けにいきましょう。
「失礼します。白鳥七瀬、湿布薬をお届けに参りました。」
「おう。お前は、いい奴だな。俺なんかを気にしてくれて、ありがとう。湿布薬、喜んで使わせてもらう。お前実は、相当力強いんだな。」
「そ、そんなことないですよぉ!女の子に向かって何てことを!」
「プククク。じゃあな。おやすみ。」
何かかっこいいかも・・・、しれません。さあ、消灯の時間が過ぎているので寝ることにします。