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大の家系ラーメン好きが異世界に行ったら  作者: ヤサイマシマシーン
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いちわ

投稿は超絶不定期

 そう、それはウユニ塩湖のような空と陸の境界が曖昧な場所だった。

  俺、長谷川康隆(ハセガワ ヤスタカ)は目がさめるとそこにいた。何故こんな場所にいるのか皆目見当もつかない。

  辺りを見回すと、こちらを向いてる人影のようなものが遠くに見える。距離はだいたい、2.3キロ先ぐらいだろうか。

  しばらくそちらを見ていると、人影が手を振りだした。こちらへ来いということだろうか。いまいち働かない頭でそんなことを考えながらとりあえず歩いて行ってみる。


 ーーーーー

  人影に向かって歩いた。歩いた。ひたすら歩いた。だが一向に人影との距離が縮まっていない気がする。いや、縮まってないだろこれ。

  依然として人影は手を振り続けている。なんつースタミナだよ。さすがにヤバい。

  つーかもう疲れたような気がする。歩けん。というか、歩きたくない。

  急に全てのやる気が削がれたような錯覚に陥る。そして、急に意識が遠のいていく。眠い。休んでいいと声が聞こえる母親の優しい声のようでもあり、父親の暖かさを感じる声のようでもある。不思議な声だなあ・・・










 ーーーーーー

「 おーすごいすごい、彼すごいな!特に期待してなかったのだけどこんなに歩いてくれるとは!彼の住んでた国の端から端くらいまでの距離は歩いたんじゃないか?

  やるね彼。これは久々に私もヤりがいのある相手を引いたようだね。これは頑張って送ってあげないとね。」


 白い白い翼を背中に持つ黄金色の髪を持つ女がいた。



 ーーーー

「起きてーー起きてやー…起きろやッ!」

「いってえッ!なんだ!?えっ?」

「あー起きましたね。ゴホンっ私はですね、魂システム運営組織ソウループの魂転生課所属のミクリエルと申します。とりあえずいろいろと知りたいこともあるでしょうが、ひとまず私の話を聞いてくださいねっ☆。」


 目の前に綺麗な人がいるのは理解できた。だが、魂システム運営組織とはなんだ。多分言葉の意味通りなのだろうが理解してはいけないような気がする。今すぐにでも言いたい事はたくさんあるのだが、いかんせん体が動かない。何故か知らんが動かない。いくら動かそうとしても動かない。これはもう、ダメだな。話を聞くしか選択肢がないようだ。うん、そうするのが一番だ。そうしよう。


「…でですね、あなたにはバルザックに行ってもらって生きて貰いたい訳ですよ。つまり、俗に言う異世界転生ですよ!今はこのジャンルがキてるらしいじゃないですか!これはかなり名誉な事な訳ですよ。行って損はないですよ〜。楽しいですよ〜異世界。魔法ありますし、ドラゴンいますし魔王もいます。これはあなたの世界だと夢のようなところな訳ですよ。行きたくなった?そう行きたくなるはずですね〜。

 でも、そんなところにあなたの力も持たずに送られる訳なのですが、なんと!なななんと!この私から特別にあなたの資質にあった特別なスキル、俗に言われるユニークスキルってやつを差し上げましょう!

 では、あなたの資質を調べましょうね〜。」


 若干聞いてなかったが口も動かないので聞き直す事もでき(ないです)

 これ、話の流れもうわかんねえ!

 なんか俺の資質とか言ってるけどなんかすごいなとかあるのかも。俺実はすごい?


「はい、あなたの資質はえーっとね、宝物庫に豊作力に風格ですね〜宝物庫は名前の通り宝物庫でーす。あなたが頭で念じれば宝物庫が開きます。あなたの宝物庫は容量は∞です。つまり、何をどんだけ入れようと一杯にはなりません!これはスごい!しかも、宝物庫の中では時間が経過しません!とってもスゴイ!

 そして次に、豊作力ですねー。これは、読んで字のとおり豊作にする力ですね。あなたが関わりさえすれば作物は豊作になります。これもスゴイ。

 最後に、風格。これは風格が出ます。とっても風格が出ます。なんとスゴイ!(白目)

 うーんこうも見事に戦闘系がハズれるとはー。じゃあ、可哀想なんで適当に、うーん、じゃあこれ!火魔法適性!これあれば火魔法全部使えます。あなたは魔力多いので無双できますね!やったぜ!

 そろそろ喋り疲れたので締めたいと思いますが。死なない程度に頑張ってくださいね。念のために私が今喋った事をまとめた冊子と寂しくなった時のために元の世界であなたが毎晩抱いて寝てたクマのぬいぐるみのチョコちゃんもつけときますんで頑張ってください。

 それではよい次の人生を…」


 そう言うと彼女は浮き上がって、いや、俺が落ちてるのか。って、ん?


「うわぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁぁぁぁぁぁ」



 簡単に言うと落ちた。ものすごく落ちた。今はもう体感時間で6時間くらい落ちた。最初の2時間くらいは騒いでたけどそれも疲れて残りの4時間は渡された冊子を読みながら落ちた、不思議と空気抵抗的なのはなかった。


 それにしても可愛かったなあの人。天使とか神様とかなのかね。不思議な事もあったもんだなー


「って!んな訳あるか!。動けなくなってるやつをほぼ強制的に異世界転生しやがった!確かに昨今異世界転生は憧れるけど!実際の転生がこんなもんだと思わないし、考えたくなかったよ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁもう嫌だぁ!」




たぶん、初投稿です。

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