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リオスは振り返ると、真っ先に小さい光の点を目指して、駆け出した。
背後から自分以外の足音が響き、追ってくるのが判る。
リオスは後ろを向くことはせず、必死に走った。
だが、追ってくる音は遠ざからず、次第に大きくなっていた。
このままでは、追いつかれてしまう。
焦るリオス。
ふと、自分の手にリンゴを持っていたことに気付く。
走力を高めようと、そして少しでも身軽になろうとして、リオスはリンゴを後ろへと放り捨てた。
すると、そのリンゴが迫ってくる者の足下に転がり落ち、それを踏んづけてしまったのだ。
――グシャ!
踏み潰された音と共に迫ってくる者は足を取られ、大きくバランスを崩し転んでしまった。
そうこうしている内に、リオスは暗闇のフロアから抜け出し、全体が明るくなる。
明るさで目を瞑りつつも、暫く走り続けた。
そして、何も足音が聞こえてないことに気付き、ここで初めて振り返った。
背後には誰もいなかった。
そしてリオスは木の影に隠れ、息絶え絶えになりつつ、トンネルを方を見入る。
トンネルからは誰も出てきておらず、自分を襲ってきた者は居なかった。
アレは、あの暗闇のフロアでしか行動しないモノかも知れないと、リオスはこれ以上、襲ってこないで欲しいという願望を込めて、都合良いように考えた。
だが、その憶測はある程度、正しかったかも知れない。
身を隠し、様子を伺っていたが、アレは現れなかった。
「ふ~……痛っ!」
安堵のため息を吐いた瞬間、リオスは頭と左肩などに痛みを感じだした。
「そういえば、思いっきり叩かれたからな……」
ダメージを負ったリオス。この状態のままでは探検は無理だと判断し、身体を休めようと、エデンの小部屋に戻ることにした。
戻る途中で、あのリンゴをまた収穫しようと……。そして、何かの対策を得られるまで、あの暗闇のフロアに近づかない方が良いと心に決め、ラビッグを警戒しつつ、慎重にその場を後にしたのであった。
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◆◇◆このフロアでの戦果◆◇◆
暗闇で戦う者…ダークファイターから逃げ出した。
リンゴを手に入れた。
暗闇の恐怖を知り、危険から逃げることを知った。
To Be Continued ‥‥




