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悠宮探久~リオスの不思議なラビリンス~  作者: 和本明子
◆2章 何も見えぬことに恐怖し、危険を知った場所
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-1-

 リオスは自分の腰ぐらいある生い茂った草を、手に入れた武器…ショートソードを気分良く振り回し、進行を遮る草木を刈り取りながら道を切り拓いていた。


 時々、自分を襲ってきたラビッグと同じ獣が現れたりしたが、このショートソードで難なく撃退していったのである。


 協力な武器を手に入れたリオスは、本来の目的である……この場所の出口を探していた。


 エデンの小部屋みたく、この部屋にも何処かに扉みたいにものがあるかもと考えた。

 そこで、エデンの小部屋がある場所を『北』と定め、まずは南へと真っ直ぐ進んで行っていた。

 すると、


「ん、あれは……」


 道中で、“赤い果実が実っている木”を見つけたのであった。


 思わず早歩きになり、木に近づく。

 そしてリオスは、届く範囲の果実をもぎ取り、すぐに匂いを嗅いだ。

 甘くフルーティな香りが鼻を包む。

 そして、恐る恐る噛み、口にした。

――シャリ♪

 と、心地良い歯ごたえと共に甘い汁が口に広がる。


「うん。美味い!」


 どこかで食べたことが有るような味だったが、それが何の味だったのか記憶を喪失しているリオスにとって、何とも言えぬもどかしさを感じさせた。

 だが突然、ある事が閃く。


「これ“リンゴ”だ!」


 今、自分が食しているものは何かであるかが、判明したのである。

 再び食べる。

 間違いなく、リンゴだった。

 記憶を呼び覚ましたことに、ある考えが浮かぶ。


 もしかしたら、何かしらを得たり、体験をしていけば、何かを思い出していけるのではと思った。


 リオスがやるべき事が見えてきた。


 探索して、何かを見つけたり体験したりすれば、何かを思いだすかも知れない。

 そして、出口を探す。


 これだけだ。


 リンゴという存在の他に、自分が何をやるべきかが解り、リオスの気持ちは少し晴れた。

 そして休憩を取り、空いていた小腹を膨らませるために、次々とリンゴを食べていった。


「ふ~」


 リンゴを食べていると、少しだけ疲労が和らいだような感じがした。

 そしてリオスは満足し、本来の目的である出口を探すために、その場を後にしようとしたが、折角なので残りのリンゴも持って帰ろうした。


 しかし、袋といった収納するものが無かったので、仕方なく一個だけ手に取ると、そのまま手に持ち、南へと進み始めた。

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