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悠宮探久~リオスの不思議なラビリンス~  作者: 和本明子
◆1章 小さな剣と小さい魔物、そして小さくも大きな勇気を見つけた場所
3/17

-2-

 あの凶暴な小動物―『ラビッグ』と名付けた―を何とかしないと、あの部屋を自由に歩き回れない。


 その為には、どうすれば良いのかと椅子に座り、対策を考えていた。


―――倒せば良い。どうやって?


 相手は小動物であれど、凶暴な獣だ。

 あの鋭い牙に対抗できる武器が無ければ、素手ではどうしうもない。


 ふと思い出す。

 遠めで見た剣らしき棒。


 あれがあれば、ラビッグに立ち向かえて、もしかしたら倒せる武器になるかも知れない。

―――しかし。


 問題は、あの剣にどうやって辿り着けるか?


 剣までにラビッグと遭遇せず、辿り着ければ良いが……。

 その前に襲いかかれては、さっきと同じ展開が繰り広げられるだろう。


 それに、あの場所は、ああいった凶暴な生物が生息している場所なのかも知れない。

 剣を無視して、素手のままで辺りを徘徊していたら、また別の凶暴の獣に襲われる可能性がある。


 だったら、武器の必要性は多いに高めだ。


 少々の危険を冒してでも、あの剣の場所に辿り着き、手に入れなければならない。


―――だけど。


 そっと、傷つけられた患部―二の腕―に手を当てる。


 すでに血が固まり、出血は止まっていた。


 切り裂かれた記憶が過ぎり、恐怖で心を揺らぐ。

 もし、また襲われたら、こんな傷で済まないもしれない。


 二の腕をギュッと握り、天を仰ぐ。


 武器が有れば…と考えつつ、仰け反った。


 すると、バランスを崩し、イスから転げ落ち、思いっきり腰を打ってしまった。

 痛みに悶えていると自分と同じく倒れた椅子が視界に入る。


「あっ!」


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