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あの凶暴な小動物―『ラビッグ』と名付けた―を何とかしないと、あの部屋を自由に歩き回れない。
その為には、どうすれば良いのかと椅子に座り、対策を考えていた。
―――倒せば良い。どうやって?
相手は小動物であれど、凶暴な獣だ。
あの鋭い牙に対抗できる武器が無ければ、素手ではどうしうもない。
ふと思い出す。
遠めで見た剣らしき棒。
あれがあれば、ラビッグに立ち向かえて、もしかしたら倒せる武器になるかも知れない。
―――しかし。
問題は、あの剣にどうやって辿り着けるか?
剣までにラビッグと遭遇せず、辿り着ければ良いが……。
その前に襲いかかれては、さっきと同じ展開が繰り広げられるだろう。
それに、あの場所は、ああいった凶暴な生物が生息している場所なのかも知れない。
剣を無視して、素手のままで辺りを徘徊していたら、また別の凶暴の獣に襲われる可能性がある。
だったら、武器の必要性は多いに高めだ。
少々の危険を冒してでも、あの剣の場所に辿り着き、手に入れなければならない。
―――だけど。
そっと、傷つけられた患部―二の腕―に手を当てる。
すでに血が固まり、出血は止まっていた。
切り裂かれた記憶が過ぎり、恐怖で心を揺らぐ。
もし、また襲われたら、こんな傷で済まないもしれない。
二の腕をギュッと握り、天を仰ぐ。
武器が有れば…と考えつつ、仰け反った。
すると、バランスを崩し、イスから転げ落ち、思いっきり腰を打ってしまった。
痛みに悶えていると自分と同じく倒れた椅子が視界に入る。
「あっ!」




