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Episode2

朝、窓から差し込む光とピピピっと一定のリズムで鳴り響く電子音を止め僕は布団から出て軽く伸びをする

今日は休日で学校もない


僕は洗面台で顔を洗い歯を磨いてから食卓へ向かう


「おはよう」


僕は先に起きていた祖父に挨拶をする

じいちゃんは新聞に目を通しながら「ああ」と一言だけ返す


「飯、作るね」


僕は台所に行きエプロンを着る

冷蔵庫から卵やソーセージを取り出しそれぞれ調理していく


暫くすると階段からパタパタと降りてくる音がする


「「にいちゃん、おはよう」」


弟の勇斗(ゆうと)と妹の斗希(とまれ)が起きてきて椅子に腰をかける

そして少し遅れてからやってきた従兄弟の斗真(とうま)が起きてきたところでちょうど朝食が完成したので食卓に並べる


ふっくら炊きたての白米に目玉焼きやこんがり焼いたソーセージを三つと軽いサラダにわかめの味噌汁、そしてりんごだ


「いただきます」とみんなで手を合わせて口へご飯を運んで行く

僕は目玉焼きの黄身を箸で割って全体的に馴染ませ

切って白米と一緒に口へ入れる



朝食も食べ終わり僕は食器を洗って

洗濯を回す時間があるなと思いソファに腰を掛けてテレビをつける


子供向け番組やニュースなどを見ながら僕はスマホのグループメッセージ欄を開く


日向から「おはよー!」と書かれたオレンジのキャラクターのスタンプが送信されていた

僕も「おはよう」と一言だけ打ってスマホの電源を落とす


「そういえば、小宮はまだ寝てるのかな」


小宮のことだから日向からメッセージを見たらすぐに返信するはずだそれがないということはスマホを見ていないか寝ているということなのだろう

ぼんやり考えていると洗濯が終わった音が鳴る

僕はそれらを全部取り込んで干す


色々と家事をやって時刻は13時を指していた

僕は鞄を背負って玄関へ向かう


「じゃあ、僕出かけてくるついでに晩ごはんの買い出し行ってくるね」


僕は自転車を漕いで少し離れたカフェに入る

コーヒーと軽食を頼み参考書を開く

家でやりたいねど弟たちが構ってくれと聞かないから

僕は最近カフェで勉強をしていた


店内のおしゃれな曲を聴きながら僕はペンを走らせた

そして1時間半程経った頃僕はカフェを出てまた自転車を走らせる


次に来たのはカラオケだ

たまには大きな声で歌うのも悪くない

吹奏楽部だし肺活量はある歌にも少し自信がある

2時間程歌ってカラオケを出る


時刻は16時半

僕はスマホを見るグループメッセージには小宮から返信が「こんにちは」と来ていた

シュポッと音と共に日向から返信が送られてきた


[今起きたの?]

[ううん、朝8時には起きてたよ。劇の練習してて全然気付かなかった]


「なるほど!」というスタンプが押されたのを見て僕はスマホを閉じた


買い出しに行く前に公園に寄ろうと自転車に跨り

自販機でコーラを買ってベンチに腰掛ける


「……ふぅ」


少し息を吐いて空を見上げる

夕焼けが綺麗で目を閉じると遠くでカラスが鳴いている声が聴こえる


暫くそうやって目を瞑っていると


「………くん」

「……たくん」

「柳田くん!」


はっとなって目を開けるいつのまにか寝てしまっていたらしい


「あ、起きた?」

「………」


僕は目の前の人に驚き目を丸くする


「小宮?」


そこには小宮が立っていた


「なん、で……?」

「なんでって」


小宮は公園から東の方角を指す


「私の家」

「え、ああ。そうなの?」

「うん、だから不思議じゃないでしょ?私がいるの

柳田くんのほうがなんでここにいるの?だよ」


そう言うと小宮は僕の隣に腰を降ろす

僕は立ち上がって自販機の前に行き飲み物を買う


「別にちょっと気分転換だよ。あと夕飯の買い出しとか」


買った飲み物を小宮に渡して再び腰を降ろす

小宮は「ありがとう」と言って缶のプルトップを開けて中身を口へ流し込む


「そうなんだ」

「うん」


そこから何かあるわけでもなく沈黙が流れる

少し気まずくて何か会話がないかと自分の中の引き出しを漁るけど見つからなくてただ地面を見つめるだけ


「家来てみる、か?」

「え?」


気がつけばそんなことを口走っていた

僕はハッとして小宮の方をゆっくり顔を向ける

そこにはキョトンとした小宮がいて思わず吹き出してしまった


「はははははは!!!!なんだよ、その顔!」


僕は腹を抱えてうずくまる

小宮もつられて一緒に笑う


「そうだね、行ってみようかな?」


僕は自転車に跨って後ろの荷台をポンポンと叩く

小宮は黙って駆け寄って来てそこに座る


「しっかり捕まっててよ」

「うん」


僕は小宮を後ろに乗せて自転車を発進させる

日は少し落ちて来て仕事終わりのサラリーマンがちらほら見かける


「柳田くんがいつもご飯作ってるの?」

「いや、当番制」

「そっか、どんな料理作るの?」

「オムライスとかカレーとか」

「カレーは甘口?辛口?」

「甘口、弟たちがいるから」

「柳田くん兄弟いるんだ」

「うん、弟と妹と従兄弟」

「お兄ちゃんなんだね」

「そうだね」

「私は兄弟いないから分からないけどやっぱ可愛い?」

「可愛いけど、生意気だよ」


そんな感じの会話を家に着くまで話した

着く頃には時計は17時を指していた


「ただいまー」

「おじゃましまーす」


するとリビングからドタドタと走ってくる音が聴こえる


「「にいちゃん、おかえりー!」」


勇斗と斗希が飛びついてくる

斗希が僕の隣にいる小宮を見て首を傾げる


「ああ、こちらは兄ちゃんと同じ学校の小宮 羊さんだ」

「二人ともはじめまして、小宮 羊っていいます」

「おれ、勇斗!」

「わたしは斗希!」

「勇斗くん、斗希ちゃんよろしくね」

「「よろしくおねがいします!」」

「よし、リビングに行こう。じいちゃんと斗真もいるから」

「うん」


僕は3人一緒にリビングへ向かう


「あっちのソファに腰掛けて新聞読んでるのが僕の祖父、椅子に腰掛けてスマホを見ているのが従兄弟の斗真」

「小宮 羊です。よろしくお願いします」


小宮は頭を深く下げる


「斗真です、よろしくね」

「祖父の斗宇治(とうじ)です」

「適当に座って待っててすぐに作るから」

「にいちゃん今日はなに作るの?」

「チャーハンとギョウザだな」


僕はエプロンをしてキッチンに立ち

野菜を切ったり卵を溶いたりして手際よく進めている

米は昨日の晩の残りがあるからそれを使って野菜と一緒に炒めて卵も馴染ませる

ギョウザも中のネタを作り皮で巻いて形を作ってフライパンで焼いてゆく


「よし、できたぞー」


僕は出来上がった料理を机へ並べる

それをみんなで囲んで「いただきます」と手を合わせる


それぞれご飯も食べ終わって順番にお風呂に入る時間になった


「小宮、そろそろ帰る?送ってくよ」

「わ、もうこんな時間?!うん、ありがとう」


僕は小宮を家まで送ろうと玄関へ向かう

するとじいちゃんがやってきて


「泊まって行ったらどうだ?送って帰ってくるとかのり暗くなると思うが」

「いや、でも、それはさすがに……」

「自転車で行かなきゃ行けない距離だろう?徒歩だともっと時間がかかるだろうしなにより女の子をこんな暗い中一人で帰すにはいかん」

「だから僕が」


じいちゃんは首を振る


「生斗、お前かて俺の孫だ。危険な目には合わせられん」

「いやいや、大丈夫だって!もう高校生だし」

()()高校生だろ?前まで中坊だった小僧がこの一年の間で何が変わった?」


僕は言葉に詰まって唇を噛む

じいちゃんはため息をついて一言


「それとも"泊められない理由"があるのか?」


泊められない理由……あるにはある

小宮は女の子だ……男の多い家系にいきなり泊まって怖い思いをするかもしれない


別にじいちゃんも斗真も何かするような人じゃないのも分かってる。けど、もし何か起きたらって考えるとどうしても嫌だった


こんな時母さんがいたらなって考えてしまうのは僕の悪いクセだ


あと、もう一つは……僕が小宮を好きだって意識してるってこと

好きな子と一晩屋根の下は気が気じゃない

僕はじいちゃんと小宮を交互に見て斗真を見た後

頷いて


「わかった、小宮には今日は泊まってもらうよ

僕がリビングのソファで寝るから小宮は僕のベッド使っていいよ」


すると斗希が


「えー!じゃあわたしの部屋で寝ようよー!」

「そうだそうだ!」


すると斗真が


「いいんじゃないか?」

「うん、そうだね。でも」


僕は勇斗を捕まえて


「おまえはにいちゃんと寝るぞ」

「え?!なんで!おれも羊と寝たいー!」


僕は眉をピクリと動かし


「ダメだ」

「なんで?」

「おまえが男だから」

「意味わかんねー!」

「あと10年したらわかる!」


ギヤーギヤー騒ぐ勇斗を連れて僕は寝室へ向かう

その前に振り返って


「じゃあ、小宮。おやすみまた明日」

「うん、柳田くん。おやすみなさいまた明日」


僕は小宮に挨拶をしたあと弟を寝室へ連れていき寝かしつける


時刻はまだ20時半を指していた

高校生が寝るにはまだ早い時間。でも、小宮はもう寝ているのだろうかそれとも斗希と話でもしているのだろうか


斗希は男兄弟に囲まれて育っているから同じ女の子と話せるのは嬉しいだろう

なんて僕がぼんやり考えているとドアを叩く音がした


「どうぞ」

「よっ」

「斗真?」


斗真が僕の寝室へ来るのは何か話したいことがあるのは何か話したいことがある時だ


「どうしたの?」

「ちょっとベランダ出ないか?風も心地良いと思もうし」

「いいね」


僕は斗真の後ろを着いて行きベランダに出る

目を瞑ってサァァと吹く風が僕の頬を撫でる


「生斗」


斗真がペットボトルを投げる僕はそれをキャッチする


「ナイスキャッチ」

「どうも」

「…………」

「…………」


少し沈黙が続く、斗真は口を開こうとしては閉じるを繰り返していた。だから僕は先を促すように


「言いたいことはわかってるよ」


斗真が驚いたように目を丸くする。

でも、その後すぐにフッと笑って口を開き始めた


「お前さ、小宮さんのこと好きだろ?」

「うん」

「やっぱりな」

「やっぱ斗真にはバレるか……」

「ああ、バレバレだ」

「正直驚いてるんだ」

「何に?」

「小宮を好きになったことに」


斗真は黙って前だけを見つめる

だから僕もそのまま続けた


「僕、一度失恋をしたんだ。同じ部活の先輩に想いを伝える前に彼氏できたことが分かってそれで……その時、好きにならなきゃ良かったなって思っちゃったんだ。暫くして日向が小宮を連れてきてそこから知り合って」

「そこで好きに?一目惚れか?」


僕は首を横に振る


「いや、その時は嫌いだったんだ」

「……なんで?」

「多分、失恋したあとっていうのもある。けど、なんか直感がそう感じたんだ」


どこか作っているような笑顔、性格

僕にとってそれは凄く嫌に感じた


「でも、迎えた文化祭……小宮は演劇の舞台があったんだ。そこで演技をするんだけど……」

「失敗、したのか?」

「成功だったよ、でも」

「でも?」

「どこか張り詰めた様子だった。僕の嫌いな笑い方だった……好きな演劇にまでそんな顔なのかよって正直思った。だから僕、言ったんだ」

「なんて?」

「肩の力抜けよって……そしたらさアイツ昼の部の演劇見たことないくらい輝いてんの張り詰めた様子も作った笑いもないアイツの()() ()という人間がそこにはいた」

「なるほどね」


斗真はそれ以上何も言わず「戻ろうか」と言って次はリビングに腰掛けるよう僕を案内する


「ホットミルクでも飲んで今日は寝ようか」

「そうだね、僕もちょうど飲みたいと思っていたところ」


僕と斗真はホットミルクを飲みながら談笑したあとそれぞれ寝室へ戻って眠りにつく

____________________________


翌朝、勇斗の声で目が覚める


「にいちゃん、おそい!」

「あ、うん。ごめん」


僕が起きると時刻は10時を指していた


「は?!やべ、朝飯!!」


僕は慌ててベッドから起きたものだから足に布団が引っ掛かかって盛大にコケる


「〜〜〜っ!!」

「にいちゃんダサい……」


僕は急いで階段を降りてリビングへ向かう 


「ごめん、じいちゃん!」

「ん?」


僕がリビングに行くと既にご飯を食べ終えて新聞を読んでいる祖父の姿があった。

キッチンの方に目をやると食器を洗っている小宮と目が合った


「あ、柳田くん。おはよう」

「……おはよう」


僕は暫く棒立ちして我に返る


「小宮、僕が洗うよ座ってて」

「え?いいよ、お邪魔させてもらってる身だしこれくらいはやらせて?それよりも柳田くんはご飯食べなよ」

「え?」


苦笑しながら机を指差す小宮は「できてるよ、朝ごはん」と僕に言う


「これ、小宮が作ったの?」

「うん、お世話になったしね」

「なんか、ごめん」

「いいんだよ、私がやりたくてやったことなの」


僕は椅子に腰を掛けて小宮が作ったトーストと淹れてくれたコーヒーを口に運ぶ


「くぁ〜」


数分後斗真が起きて来た


「おー、生斗。お前も今起きてきたのか?珍しいな」


多分僕と斗真は昨日夜中起きてたからこの時間まで寝ていたのだろう


「まあ、たまにはいいんじゃないか?」


斗真は僕の前の席に腰を掛けて小宮が作ったトーストに手を伸ばす


食べてる間斗真と何か会話があったわけではなくただお互いもくもくとトーストとコーヒーを口に運んですぐに平らげていた。食べ終わって空になった皿とマグカップをキッチンに持っていって洗う


「よし、小宮」

「ん?」

「どこか遊びに行くか。帰るついでに、な」

「うん!」

________________________僕と小宮は電車に乗って大きめのデパートがある駅に着いた。自動ドアを抜けてエスカレーターで上の階に上がる見えてきたのはUFOキャッチャーやリズムゲームの類だ


「なにか欲しい景品ある?取ってあげるよ」

「そうだなぁ……あんまりこういう所来たことないから何があるのかわからないんだよね」

「じゃあ、見て回るか」

「うん、そうする」


僕と小宮はゲームセンター内を歩き回ってどんな景品があるのか一通り見て小宮が指を差す


「これ、かな」

「カメレオンのぬいぐるみ?」

「うん、かわいいなって」

「確かにそれに」

「それに?」

「カメレオンって背景に合わせて身体の色を変えるだろ?そっくりじゃん、小宮と」


小宮が困った顔で僕を見つめるので少し目を逸らして言葉を続ける


「要は小宮も登場人物を演じる時その人に合わせて演じ方を変えるだろ?それと似てるなって」

「ああ、そういう」


僕は100円玉を二枚投入口に入れてゲームをプレイする。しかし、アームが弱くぬいぐるみを撫でて終わる


「う、、、、全然持ち上がんない」

「いいよ、柳田くん。ありがとう」

「いや、一度言ったんだ何が何でも獲る」


僕と小宮がわいわい話していると聞き慣れた声が耳に届く


「生斗、羊?」

「日向!」

「二人一緒にお出かけ?珍しいね!」

「いや、まあ」

「でも、私も誘ってくれてもよかったんじゃなーい?デート?」

「ちがっ!昨日小宮が家に泊まってったから家に帰すついでに一緒に遊んでるだけだ!」

「え?」


一瞬日向が驚いたように見えた

けどすぐに笑顔になって


「なーんだ、そういうことか〜!何きっかけで泊まったの?」

「なんでそんなに聞いてくるんだよ。なんでもいいだろ」

「気になるじゃん、教えてよ」


やけに頑固だな。日向が下がらないのは珍しい

人が嫌がる話は基本踏み込まない奴だ


「えっとね、私の家の近くの公園でベンチに腰を掛けている柳田くんを見かけて私が声をかけたの。そしたら家来る?って誘ってくれて自転車に乗せてもらってご飯も頂いて……それで帰ろうとしたら柳田くんのおじいさんが泊まって行きなさいって夜は学生だけだと危ないからって」

「ふーん」


なんでか日向は不満げで頬を少し膨らませている


「ねぇ、私も一緒に遊んでいい?」

「私はいいけど柳田くんは?」

「まあ、別に断る理由なんてないしいいよ。遊ぶなら人数は多いほうが楽しい」


日向と合流して僕と小宮と日向の3人で遊ぶことになった。


バッティングセンターやカラオケなどを楽しんだあと昼食にカレーを食べて解散


僕は家の方角が日向と一緒なので小宮を送ったあと一緒に電車に乗って駅について家につくまでの間歩きながら日向と会話をする


「昨日は楽しかった?」

「楽しかったというかご飯食べて泊めただけだからめちゃくちゃ話したわけじゃないよ。どっちかって言うと勇斗や斗希に捕まってたな」


僕はハハッ笑って昨日のことを思い出す


「次の日の朝は僕が寝坊しちゃって朝飯作らせちゃったんだよね。トースト焼いてコーヒーも淹れてくれてさ美味かった」

「………」

「どうしたの?」

「別になんでもないよ」

「そう?」


そこから会話が続くことなく沈黙が続く

そういえば今日日向は一日ずっと大人しかった。

喋らないわけではなかったけどいつもよりは口数が少ない


「今日さ、日向ずっと元気ないけど何かあった?」

「え?」

「口数も笑顔も少なかったから」

「よく、見てるね……」

「まあ、幼馴染みだからね」

「私………」

「うん」

「私だって羊とお泊まりしたかった!!!!!」


グワッと日向が前のめりになる


「私だって羊のトースト食べたかったなぁ〜」

「なんだよ、それ」


プッと吹き出すと日向が「笑うなー!」とポカポカと僕を叩く


「じゃあ今度、日向も羊も僕の家に呼んでトーストパーティーだな」

「約束ね!」

「ああ、約束だ」


僕は拳を突き出し日向もそれに倣って拳を突き出しコツンと合わせる


「じゃあ、また明日学校で」

「また明日」

「おやすみ」

「うん、おやすみ」


僕は日向と分かれて家に入る

今日は斗真が担当で玄関を上がるとほんのりシチューの香りが漂う


「ただいま」

「おかえり、楽しめた?」

「うん、日向にも途中で会ってさ」

「そうか」


僕は椅子に腰を掛けてシチュー平らげる

風呂に入ったり寝室で色々して今日は眠りに就き

目を瞑ると今日の光景が広がっていってまた遊びたいなという感情が芽生える


朝、少し暗めの空とアスファルトを叩く音で目が覚める


「雨か」


僕は玄関に置いてある折りたたみ傘を広げ学校へ向かう


「おはよう、柳田くん」

「おはよう」

「羊、生斗おはよう」

「「おはよう」」


今日も一日が始まる

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