退職代行、有り無し?
近年、退職代行サービスの名前をよく聞くようになった。
利用するしないは賛否両論。
ここで一つ。
退職代行サービスがまだなかった20年ほど前のこと。私の知人が弁護士に頼って退職したときの話をしよう。
仮にAさんとする。
小学生でも聞いたことのあるような会社だったのだが
実働8時間超えは当たり前。
サービス残業は当たり前。
シフト上の休日にも職場に呼び出されて雑務をするよう言われる。(もちろんこのぶんの給料は出ない)
有給休暇? なにそれ美味しいの? という感じで有給取得できない。
あまりにも過酷で、退職届を出す人があとをたたないが、店長に握りつぶされる。
普通は退職届を出せば辞められるはずだが、なぜかこの支店において法律より店長のほうが強い。
Aさんが勤務していた数年の間に何人か社員寮に荷物を残したまま夜逃げした。
Aさんも辞めたいと支店の店長に訴えたが、無視された。退職届破る人には通用しない。
なのでなんとか辞める方法を調べていき、弁護士に相談するに至った。
弁護士を同行した上で話し合いしても、だいぶゴネられたらしい。弁護士連れてくるなんて卑怯だのなんだの。でも、日本の会社である以上、法律は絶対だ。
Aさんはなんとか辞めることができた。
退職代行が流行るということは、今でもそんな鬼みたいな会社が多いということで……。
これくらいで辞めたいなんて、根性が足りない。俺の若い頃はお前よりもっと働いていた。
お前の代わりはいくらでもいるんだぞコラァ!!
これが常套句な上司は鬼畜なんよ。
たぶんAさんは、このとき辞められなかったら自殺しとった。
だから私は弁護士事務所やマトモな退職代行会社を使うならば有りだと思う。(退職代行モドキは含まん)
仕事を辞めたいのに辞めさせてもらえない人がいるなら、迷わず使ってほしい。