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転生少女は家族に会うのを夢見るか  作者: パイロキシン
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12話 スライム盆地再び

 三日後私たちは再びあの盆地に来ていた。


「なあ、なんか増えてねえか。」


「増えてるわね。」


「私もそう思うわ。」


 以前のように盆地を覗くとスライムの数が増えていた。


「あれから三日しか経ってないよね?」


「ああ、そのはずだ。」


「にしては増えすぎじゃないかしら。」


「ほら前向きに考えようよ。レベル上がりやすくなるじゃない。」


「まあそれもそうだな。それじゃ今回はどうする。」


「数が多いから範囲型の攻撃がいいんじゃないかしら。」


「ウィールウィンドみたいなの?」


「あそこまでじゃなくていいと思うわ。コスパ悪いもの。」


「じゃあマナ多めのファイヤーボールくらいにしとくわね。」


「それくらいで丁度いいのかもしれないな。」


「それなら早速始めましょうか。あ、でもギル君はどうするの?魔法使わないわよね?」


「はは、舐めんなアイリス俺だって多対一の状況で戦ってるんだ。範囲攻撃くらいできるぞ。」


「そう?なら大丈夫ね。それじゃ今度こそ始めるわよ。」



「『ファイヤーボール』『ファイヤーボール』『ファイヤーボール』ふぅ、全然減らないわね。」


「そうだな。」


「『ウィンドカッター』いやほんの少しだけ減ってるわよ。ここら辺の一角だけスライムがいないもの。」


「けど奥からどんどん来てるわよ。」


「いいじゃないか。移動する手間が省けてるんだから。」


「でもちょっとキツくなってきたんだけど。」


「そうだな。そろそろ一度休憩しないか?」


「そうね。疲れてたら思わぬ反撃を喰らうかもしれないものね。」


「なら最後に大技撃って休憩しましょうか。」


「わかったわ。我が見えざる風の刃よ、旋風となりて切り裂け『ウィールウィンド』」


「今度は私の番ね。紅き焔よ、我が前に立ちはだかるものを赤き波となりて押し流せ『ファイヤーウェイブ』」


 私たちの放った魔法は広範囲のスライムを巻き込んだ。


「ふぅ、フィー大丈夫?」


「大丈夫よ。おそらくレベルが上がってマナの最大量が増えたからだと思うわ。」


「そうか。なら魔石回収して休憩するか。」


「そうね。スライムがまた大量に押し寄せてくる前に回収してしまいましょうか。」


 私たちは襲ってくるスライムを倒しながら急いで魔石の回収を行った。



「はぁ、つっかれた〜。」


「もうアイリス気を抜きすぎ。ここが盆地のそばだってこと忘れちゃだめよ。」


「分かってるけど、マナ大量に使ってダルいのよ。」


「アイリスそうは言うけどどう考えても無駄撃ちのしすぎでしょ。私の三倍は撃ってたじゃない。」


「うっ...だっていっぱい居たから。」


「確かにあなたは魔力も多いし敵も大量に居ましたけどもう少し効率考えて攻撃しなさい。」


「はい...ごめんなさい。」


「はぁ、分かればいいんです。」


「フィーレシア説教は終わったか?終わったなら警戒するの手伝ってくれ。」


「分かりました。すぐ行きますね。アイリス少し休憩したらこっち来てくださいね。」


「はい。」



 十分ほど休んで回復した私はフィーたちの元に戻った。


「アイリスもういいのか?」


「大丈夫よ。復活したわ。」


「そうか。ならもう少し休憩したら狩りに戻ろうか。」


「そうね。アイリス今度は気をつけるのよ。」


「分かってるわ。今度は失敗しないわ。」


「期待してるわよ。」


 フィーはそう言って笑った。



「うし、それじゃ行くか。」


「ええ、行きましょうか。」


「その前にちょっといい、休憩中にこんな植物見つけたんだけど。」


 ・テルミスの実

 実に揮発性が高く、燃焼しやすい油が多量に含まれている。

 空気が高温で乾燥している時など自然発火することがある。


「これ燃えやすいみたいなんだけど、使えないかな?」


「使えると思うけど...アイリス一つ聞いてもいい?」


 フィーが怪訝そうな表情をしてそう聞いてくる。


「い、いいけど。」


「じゃあ聞くけど、アイリスそれをどこで知ったの?」


「えっと、それは...」


「ねぇ、前々から思っていたのだけど貴方鑑定系のスキル持ってるでしょ?」


「えっ、そんなこと。なんで?」


「なんとなくよ。最初は勘がいいのだと思ってたんだけどね。貴方は私に魔法を教える時ずっと火と風を勧めてたわよね?それで私はその二つを覚えたのだけどその後土と水の練習もそこそこしたのよ。だけどね覚えられなかったの。」


「それは、偶々だよ。火と風は使い勝手がいいじゃない?」


「そうね。それだけなら偶々で済むかもしれないけどアイリスはこの間私に風魔法のレベルを3だって言ったわよね。私レベルが上がったのを誰にも言ってないんだけど。」


 迂闊だったまさかそんな何でもない話から鑑定のスキルがバレるとは。

 まぁ、バレたものは仕方がない。正直に言ってしまおう。


「そうよ。私は鑑定系のスキルを持ってるわ。」


「やっぱりね。ちなみにギルベルト、貴方も気づいていたでしょ?」


「確信は無かったがな。アイリスは絶対に傷んだ食糧を使わなかった。それにフィーレシアの料理であの惨事が起こったのもお前が買い物で遅くなった時だったしな。」


「ギルベルト…まあいいわ。アイリスは相手の才能まで見れるのよね?」


「そうね見れるわ。」


「ごめんなさい。無理やり聞いた上で図々しいのは分かってるんだけどお願いがあるの。アイリス私の才能、魔法の才能はどの程度なのか教えてくれないかしら?」


「いいわよ。だけど今度からはあんな聞き方やめてよね。」


「ありがとうアイリス」


「もう、ちょっと待ってね。」


 私はフィーの才能を再確認する。


「そうね、フィーの適正は火と風の二つね。火は適正がそんなに高くはないけど、風の適正レベルは6になってるわ。」


「え、6?というかアイリス適正までわかるの?私、他に使える魔法が何か聞いただけだったんだけど。」


 どうやら私が勘違いしただけでフィーは適正レベルを聞いたわけでは無かったようだ。

 とりあえず私のスキルのことは秘密にしてもらおう。


「フィー、ギル君もだけど、私のスキルのことは内緒にしてね。」


「ああ分かってるさ。」


「もちろんよ。だけど私が言えたことじゃないけどアイリス貴方はもう少し隠すことを覚えたほうがいいと思うわ。例えばさっきも私が確信を持ってなくてブラフをかけただけかもしれなかったわよ。」


「確かにもう少し気をつけないといけないわね。そうだ、ねえフィー試験で忙しいのはわかるのだけれど今度それの練習に付き合ってくれないかしら。」


「分かったわ。帰ったらまた都合のいい時に言ってくれたら付き合うから。」


「ありがとね。それじゃ後半戦行きましょうか。」


 私たちは再び盆地に足を踏み入れた。

読んでいただきありがとうございました。


もし面白かったら評価や感想などいただけると幸いです。


誤字報告なども受け付けているため、おかしな点などがあれば至らない作者に教えていただけると助かります。

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