ロールプレイの先輩
うへぇ...。テストだぁ〜。多分赤点だー。
(;´∀`)おぅふ…
-----------------------------学校-----------------------------
次の日、長い授業とホームルームを終えて私は真理に話しかけた。
「ねぇねぇ美結、AMOはどうだった?」
「楽しかったよ!それと本当に現実みたいに体の動かし方に違和感が無かったよ」
「そう、楽しめたのなら良かったわ...。それでね私から誘っておいて申し訳ないんだけど、色々あってすぐには一緒に遊べないんだ。ごめんね」
「大丈夫だよ」
真理によると最近は固定パーティーで攻略しているから、攻略が終わるまでパーティーメンバーで行動しなくちゃいけないんだって。
「ところで真理のプレイヤーネームはなんて言うの?私はノエルだよ」
「美結はノエルっていうのね。私はマリンよ」
ふーん真理はマリンって言うんだ...。あれ?何処かで聞いた気がするわね。え〜と...。
「って!フィールドボス倒したパーティーのメンバーじゃん!真理って攻略組だったの!?」
「うん驚いた?私は攻略組だから一応大体の情報を知ってるから、なんでも聞いてね」
「うん、ありがとう」
会話を終えて家に帰る。さぁ、ワールドアナウンスを鳴らして真理を驚かせるわよ!
-----------------------------ログイン---------------------------
ログインしたのでフィールドボスを倒す為にギルド行くことにする。今日真理と話していて重要な事を知った。それはクラスチェンジである。本来ならログインしてすぐにギルドに行って教えられる事なのだが...。はい、すいません人混み避けたせいで知りませんでしたー!
-----------------------------ギルド-----------------------------
いざギルドに来てみると人が沢山居た。
うへぇ...。人がゴミのようだなんて馬鹿な事を考えながら、受け付けの人に声を掛ける。
「あの〜すいません」
「ようこそ冒険者ギルドへ、今日はどういったご要件で?」
「クラスチェンジしに来ました」
「了解しました」
受け付けの人が何やら水晶みたいな物を取り出して、私の前に置いた。
「こちらの水晶に手を置いてください。そうするとクラスチェンジ可能な職業が見れます。」
「分かりました」
さっそく水晶に手を置いてみる。
まぁ、でもクラスチェンジ可能な職業なんて大方予想ついてるからドキドキもクソもないよね。
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クラスチェンジ可能職業リスト
職業名:魔法使い
説明:魔法を使うことに秀でている職業
効果:INTとMIDに自身のLvの数値×2がプラスされる
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うん、やっぱりね。でもINTとMIDに補正が入るのは、普通に嬉しいかな。
「魔法使いにクラスチェンジします」
「了解しました」
無事にクラスチェンジし終えたから行きますか。
-----------------------------南の森-----------------------------
さて、やってまいりました南の森。今日こそハイトレントをボコボコのギッタンギッタンにしてやるわ!
「待ちたまえ!そこの君」
いざフィールドボスのエリアに入ろうとしたら声をかけられた。
「えっと...。何ですか?」
「我はマンモ酢という者だ、ここから先は強き者の領域だ。生半可な覚悟じゃ戦いにもならん。それでも尚挑むのであれば我と共に強敵を打ち倒そうではないか!...........ってすいません。僕みたいな奴がロールプレイしても気持ち悪いだけですよね」
「かっ、カッコイイ!!」
マンモ酢と名乗る人が〝ロールプレイ〟をしていた。今まで私はロールプレイをした事が無かったのでどんな感じだろう?なんて考えていたが、直で見てみると全く印象が違かった。私はナンバーワンよりもオンリーワンの方が好きなので、ロールプレイをする事によって個性を出す事が出来るのがとても魅力的に見えたのだ。
「あっあれ?気持ち悪がられると思ったんだけど反応が違うなー」
「気持ち悪いなんて、むしろカッコイイじゃないですか!ぜひ一緒にフィールドボス倒しましょうよ、私の名前はノエルです。よろしくお願いします」
こうして私はマンモ酢さんと一緒にフィールドボスを攻略する事にした。マンモ酢さんはLv10でクラスチェンジした魔法剣士らしくて一人だとダメージを出せないので、火力の高いプレイヤーを探してたところ、ちょうど私が来たらしい。
ん?何故、マンモ酢さんが一人でここまで来たかだって?それはボッ...。これ以上は私にも被害がくるから言わないでおこうか。
ハイトレントの攻撃方法などを話し合い、大まかな戦い方を決める事が出来たのでフィールドボスエリアに進んで行った。
ゴゴゴゴゴ!!
「始まりますね」
「あぁ、行くぞ!」
〔フィールドボスエリアに侵入したため、フィールドボス〝ハイトレント〟との戦闘を開始します〕
念の為ステータスに変動が無いか《識別》で確認する。
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モンスター名:ハイトレント¦Lv??
HP2000/2000
スキル
《植物操作》《火耐性脆弱》《光合成》《風魔法》
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どうやらフィールドボスは攻略する人数が一人増えるとHPも500増えるらしい。
「今『識別』しました!HPは2000でソロの時よりも500増えてます!スキルは変わらずです!」
「了解した。では手筈通りに行くぞ!」
「ララァァァ!」
ハイトレントの放ってきた風魔法をマンモ酢さんが剣を振り相殺する。
「ふん!ノエル!」
「分かってますよ『ダークランス』『ホーリーレイ』」
「ラァ!?」
「うむ、この調子で続けるぞ!」
私達が考えた作戦はこうだ。
まずハイトレントの攻撃をマンモ酢さんが受け止めてそして私が魔法で攻撃するを繰り返しやるだけだ。
こうなった理由は相性の関係もあった。
マンモ酢さんは《風魔法》を扱う剣士だ。その為、ハイトレントにダメージを与える為にはハイトレントに近づいて剣を当てるか、離れた所から魔法を当てるかをしなくてはならない。しかし、ハイトレントに近づけば《植物操作》によってかなりのHPを削られるし、《風魔法》を放とうにもハイトレントは《風魔法》を持っている。つまり風魔法に対する適正と耐性がある為、魔法でもダメージを与えにくいのだ。
そこで私だ!ハイトレントに有効な《火魔法》は持っていないが、風属性に対して有利も不利でもない《聖魔法》と《闇魔法》を持っているのでダメージをそこそこ与えられる為、このような作戦になったのだ。
「ラァァァァ!」
「『ライトシールド』『ダークバースト』」
「うお!危なかった、助かったぞノエル!」
戦っているといつの間にかハイトレントに近づいてたらしい。ハイトレントの根がマンモ酢さんに迫っていたので、すかさずカバーに入った。
こんな感じで着実にダメージを与えていき、遂にハイトレントのHPが半分を下回った。
「ここからが正念場だ!心してかかるぞ!」
「はい、『ホーリーレイ』」
MPポーションを飲みMPを回復させる。
さぁ、ここからは攻撃のパターンが分からないけれども覚悟しなさいハイトレント必ずこの戦いで倒してやるわ!