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深淵使いのロールプレイ日和  作者: ニィー太郎
第一章・誘うは地の底、這いよれ混沌
3/12

初めてのクエスト

キャラメイクが終わりシェリーさんに転移された。周りを見渡すと中心に噴水がある広場みたいな感じだった。


「うわぁー景色は綺麗だけど、人が凄く多いなぁーあんまり人混み好きじゃないから人気の無い所に行ってステータスとか確認しよう!」


人混みを避け少し薄暗い路地を見つけたので色々と確認した。


「えーと、ステータスオープン」


すると目の前にウィンドウが出てきてこう書かれてあった。


----------------------------------------------------------

プレイヤー名:ノエル ・ 性別:女

種族:変化人チェンジャー・ 職業:冒険者

Lv1

HP:110/110(+10)・ MP100/100

STR:10

VIT:10

AGI:10

DEX:10

INT:11(+1)

MID:11(+1)

LUK:10

スキル

《棒術Lv1》《影魔法Lv1》《光魔法Lv1》

《MP自然回復Lv1》《HP上昇Lv1》《INT上昇Lv1》《MID上昇Lv1》《鑑定Lv1》

※()内の数値はスキルや装備等による上昇値である

SP(スキルポイント):10

----------------------------------------------------------

とりあえずこんな感じだね。

ん?何故、影魔法と光魔法を一緒に取ったのかだって?だってカッコイイでしょ!なんて楽観視していた時が自分にありました。


何でも掲示板によると火と水のように属性に有利不利がある魔法を一緒に持っていると不利となる魔法を発動する際の消費MPが2倍になるそうだ。例えば『ライトボール』を発動する時にMPを5消費するのだけれど私の場合はMPを10も消費してしまう。10発しか発動できないじゃないか!開始早々やらかして項垂れていたら突然インフォが鳴った。


〔条件を満たしたので称号:影を好む者を獲得しました〕


いや陰キャみたいに言わないで!ただ人混み避けただけじゃん!なんてインフォに突っ込んでいたら気分が戻ってきたので少しフィールドに出てみるか。


掲示板によるとこの街は始まりの街プルミエールと言うらしい。この街を中心にして北の鉱山、東の平原、南の森、西の沼地と続いていると書いてあった。どこが簡単とか分からないので最初は南の森に行く事にした。


--------------------------南の森付近---------------------------


南の森に向かい森の入口まで着いて辺りを見渡すとお婆さんが倒れていたので話しかけてみた。


「お婆さん大丈夫?」

「うぅー、MPが底をついたから立てないのじゃ」


そういえばAMOではHPが0になると死んでしまい、MPが0になると行動不能になると掲示板に書いてあったね。私は初期装備のアイテムポーチから最初から入っていたMPポーションを取り出した。


「お婆さんはい、これ飲んで」

「ありがとうのぅ」

お婆さんのMPが回復して動けるようになったので話をしてみる事にした。


「ところでなんでこんな所で倒れてたの?」

「南の森でポーションを作る為の薬草を取りに行こうとしたらのぅ、()()()が狩り尽くしたんじゃろうが薬草が殆ど無くてのぅ、いつもより奥に行ったらゴブリンに襲われて魔法で牽制しながら逃げていたらMPが尽きてここで倒れてしまったのじゃよ」


どうやらAMOではプレイヤーの事を渡り人、NPCの事を住人と言うらしい。


「大変だったんですね。それと私も渡り人なので薬草を取り過ぎないように注意喚起しておきますね」

「むっお主渡り人なのか、それなら1つ頼み事を聞いて貰えんかのぅ?」

----------------------------------------------------------

〔クエスト:薬屋のお使い〕

クエスト内容:薬草を10個集める

クエスト難易度:2

受諾しますか? YES orNO

----------------------------------------------------------


「うん良いよ、私に任せて!」

「では頼んだのぅ、わしはここに居るから集め終わったらここに来ておくれ」


-----------------------------南の森-----------------------------


クエストを受諾して森の中に入ってみた。

適度に日差しもあって心地が良い感じだなんて考えていたら目の前に大型犬位の大きさをした狼が現れた。識別は持っていないので狼の詳細が分からないけど戦うしかない!初戦闘で勝手が分からないから取り敢えず魔法で先制を取るぞ!

『ライトボール』

『シャドウボール』

「キャンっ!」


1発は当たったけれどもう1つは避けられてしまった。しかもまだ生きている。


「げっ!あと魔法8発しか打てないじゃん!」

「グルルルル、ガゥ!」


なんて残りのMPを気にしていたら狼がこっちに近づいてきて腕に噛み付いて来た。


「うわっ!くっこの離しなさい『ライトボール』!」

「クゥーン...」


魔法を至近距離で当てると狼が光の粒子に変わった。


〔Lvが上がりました〕


「やったLvが上がった!でも凄いリアルだから少し怖かったなー」


初戦闘で無事勝利を収められた事を喜びながらドロップを見るとこんなのが手に入った。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ウルフの肉

レア度:1

説明:ウルフから取れたお肉

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「これ焼いたら食べれるのかな?とりあえずクエストを終わらせよう」


その後周辺を探すと薬草らしいものを見つけたので鑑定してみた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

薬草

レア度:1

説明:HPポーションの材料となるもの

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「よし、これをあと9個見つけるぞ!」


気合いを入れて森の奥に進んで行った

-----------------------------10分後-----------------------------


「はぁはぁ、ようやく薬草10個集め終わった疲れた…」


どうしてノエルがこんなに疲れているのかというとそれは少し前に遡る。


薬草を6個程集めたところでファンタジー系で有名なゴブリンが2体現れた。


「「ギギッ!」」

「うぇ、ゴブリンって気持ち悪いのね」


ノエルは大体ゴブリンは弱いという偏見を持っており、ゴブリンを舐めていたので適当に倒そうと魔法を唱えた。


「『ライトボール』、『シャドウボール』!」

「グギャ!」


一体倒したので油断した瞬間、ゴブリンが突然叫び出した。


「ギャギャギャギャー!」

「う、うるさいわね『シャドウボール』!」


残りのゴブリンも倒したので一息つこうとした時三体の新しいゴブリンが現れた。


「「「ギギギギギギ!」」」

「えっなんでこんなに集まってきたの!?」


理由はもちろんゴブリンの十八番〝仲間を呼ぶ〟である。


「は、早く倒さなきゃ『ライトボール』『シャドウボール』『ライトボール』『シャドウボール!』」

「「「グギャ!!」」」


その後何度も仲間を呼ばれたがMPポーションを飲んでは魔法を唱えてを繰り返し今に至る。


「本当に酷い目に会ったわ、スキルやLvも何回か上がってる気がするし、とりあえずクエスト完了させるか」


-------------------------南の森付近----------------------------

「おぉー、ようやく戻ってきたのぅ、どれどれ薬草もきちんとあるようじゃのほれ、お返しにこれをあげよう。それじゃあまた今度のぅ」


〔クエストを達成したためクエスト報酬が与えられます〕


「ありがとうございます!また今度!」


クエスト報酬としてHPミドルポーション×10手に入れる事が出来た。幸先良いねなんて思っているとインフォが鳴った。

━━━━━━━━━━━━━━━

〔ワールドアナウンス〕

たった今、北の鉱山のフィールドボス〝ロックゴーレム〟がパーティー名ナテュル・アポトルのメンバー:アーク、クリーク、マリン、テール、ヴォルカン、ルボアによって倒されました。それに伴いロックゴーレムが弱体化されました。今後もAMOをよろしくお願いします。

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